変異を波状攻撃のように繰り返されてきたコロナウイルス感染の拡大も、複数回のワクチン接種の浸透が功を奏しているように思えますが、まだまだ予断は許されません。この状態がいつか終わるということはわかっていても、私たちの日常生活や社会活動は、このコロナ禍前とまったく同じ状態にはならないでしょう。それは私たちの経済活動を支えるうえでデジタルテクノロジーが効果的であることを身をもって体験し、その牽引役として、益々「高度IT人材」が嘱望されていることも明らかとなりました。
「高度IT人材」とは、すなわち分野に関わりなく複雑に絡み合った問題を分析し、必要なITやデジタル技術を活用して解決に挑む「ビジネスのわかるITエンジニア」そして「ITのわかるビジネスパーソン」のことです。現在の社会や企業活動において活躍するには、大学においても単に情報工学や経営学といった専門教育を受けてきただけでは不十分です。サイバー大学の専門教育は基礎から応用へと体系化され、ITとビジネス分野の両輪のバランスをとりながら、かつ実践的なテーマについて、デジタルコミュニケーションを通して生活の一部のように学習していきます。
サイバー大学での学びは専門分野だけに留まりません。卒業に必要な単位数の約半分は多様な分野にわたる教養科目や英語を中心とした外国語の修得に充てられます。人文科学、社会科学や自然科学の分野だけでなく、論理的な思考方法や文書作成、プレゼンテーションなどによるコミュニケーションスキルなどは、学修体験そのものが職場における業務の生産性の向上や時間をかけて培われる学習能力の醸成につながっていきます。
コロナ禍や戦争など、世界情勢が混沌としている状態が続く中、サイバー大学での学習体験は、何が正しい情報で、何がフェイクニュースなのか、メディアや個人のSNS等への投稿内容を正しく判断し、行動する基軸ともなり得ます。
サイバー大学は、ウィズコロナ・ポストコロナ時代を通して、あらゆる年代の学習者に対し、正規高等教育機関として安心して柔軟に学べる環境を提供していきます。