マイクロクレデンシャルとは

高等教育においては、学士号や修士号等の学位が卒業証書(マクロクレデンシャルに該当)で証明されるのに対し、マイクロクレデンシャルは「学習内容をより細分化した単位ごとの履修証明」を指します。本学では、履修内容を学習分野や難易度ごとに細分化し、さまざまなマイクロクレデンシャルを授与します。

サイバー大学では、従来の「IT総合学」の学士号を取得できる学位プログラムを維持しながら、複数の科目を専門分野ごとの難易度別にグループ化し、それらの科目すべてに合格して身に付けた学修成果をマイクロクレデンシャルとして認定します。ITとビジネスにおけるさまざまな専門分野について自身の目的や必要な知識に応じて、複数のマイクロクレデンシャルを組み合わせて取得することで、多様性に富んだ学修者本位の学びを実現します。

また、取得したマイクロクレデンシャルに対して、質が保証されたデジタル証明として「オープンバッジ」が発行されるため、卒業後も生涯にわたって、自身のスキルや学習歴を企業等にアピールすることができます。

複数分野を組み合わせたあなただけの学び

どのような分野を学ぶのか、学ぶテーマの組み合わせ方は自分次第です。現在の仕事や将来の目標に応じて、メインテーマにサブテーマをプラスした複合的な知識やスキルを習得できます。

AIを業務で活用するビジネスパーソン
AIを業務で活用するビジネスパーソン
情報セキュリティに強い管理職
情報セキュリティに強い管理職
事業主として独立したエンジニア
事業主として独立したエンジニア

サイバー大学の専門教育カリキュラム体系

入学すると、まずは専門基礎の必修科目を履修します。この専門必修科目8科目16単位を修得すると、「IT総合学基礎」のブロンズバッジを取得できます。そのため、テクノロジー系分野、ビジネス系分野どちらかの上位のオープンバッジをめざす場合でも、あるいはIT総合学士だけをめざす場合でも、すべての学生が「IT総合学基礎」のブロンズバッジを通過することになります。入学時にまだ具体的な目標が決まっていない学生にとっては、「IT総合学基礎」のブロンズバッジの取得を通じて、目標を定めていく期間でもあります。

メインテーマのオープンバッジ取得例

「IT総合学基礎」のブロンズバッジを取得後、次に専門分野の基礎固めとしてシルバーバッジの取得をめざします。IT、ビジネスそれぞれの分野別のゴールドバッジ、プラチナバッジをめざすためには、「テクノロジー基礎Ⅰ」「テクノロジー基礎Ⅱ」や「ビジネス基礎」等の該当する分野のシルバーバッジを取得する必要があります。テクノロジー系分野のなかでも特に、「AI」のゴールドバッジ、プラチナバッジをめざす場合は、「テクノロジー基礎Ⅰ」「テクノロジー基礎Ⅱ」のシルバーバッジに加え、「数学基礎」のシルバーバッジも取得する必要があります。「AI」のゴールドバッジを取得し、卒業研究科目の単位を修得することで「AI(卒業研究)」のプラチナバッジを取得することができます。

サブテーマのオープンバッジ取得例

プラチナバッジは一つしか取得できませんが、ゴールドバッジは複数取得できるので、自身がメインで学びたいテーマでプラチナバッジを取得しつつ、サブテーマとして別の分野のゴールドバッジを取得することもできます。例えばAIをメインに学びつつ経営者としての知識を身に付けたい場合は、下図のように、「AI」のプラチナバッジと「経営」のゴールドバッジの取得をめざすという学び方になります。

ITとビジネスを幅広く学ぶ

一方で、ある特定の専門分野に特化せず、ITとビジネスについて幅広い知識の習得をめざしたい場合は、分野別の卒業研究科目(プラチナバッジ)は取得せずに卒業することも可能です。例えば、図のように、テクノロジー系分野のシルバーバッジ、「管理」のゴールドバッジまで取得したあと、卒業研究科目は「管理」のゼミナールではなく、「ゼミナールIT総合学」を修得して卒業するというようなルートを選択することもできます。

このように、特定の専門分野に特化して学びたい学生だけでなく、幅広くITやビジネスをバランスよく学びたい学生やリベラルアーツに重点を置いて学びたい学生まで、さまざまなニーズに対応できるカリキュラムになっています。

学士号の証であるレインボーバッジ

卒業生には、本学のディプロマ・ポリシーに基づいて卒業要件を満たしたことを証明する「IT総合学士」のレインボーバッジを付与します。レインボーバッジは特定専門分野のプラチナバッジを取得していなくても付与されます。

学士号の証であるレインボーバッジ

オープンバッジは卒業後も取得できる

卒業までに、取得要件を満たせず取得できなかったオープンバッジがあったとしても、卒業後に科目等履修生として再入学して、そのオープンバッジの取得をめざすことができます。その場合、正科生としての在学時の既修得単位と合わせることができるので、在学中に未履修だった科目の単位を科目等履修生として取得して、要件を満たすことができれば、オープンバッジの取得ができます。

また、本学の科目は講義・演習内容が一定期間で更新されます。オープンバッジもそれらに合わせてアップデートされるため、更新された科目から先端技術やビジネス手法等の新たな知識を身に付け、最新のオープンバッジ取得をめざすことができます。これがサイバー大学が提唱する「生涯学習」です。

ただし、専門分野の各プラチナバッジは、卒業研究科目であるゼミナールの単位修得が必須のため、1つしか取得できないうえに、科目等履修生では取得することはできません。

科目等履修生としてオープンバッジを取得できる

学士取得をめざすのではなく、ある特定の分野のみを学びたい場合は、科目等履修生として入学し、目的のオープンバッジのみをめざして履修することもできます。オープンバッジは、デジタル証明として身に付けた知識やスキルを対外的に証明することができるため、社会人の学び直しや企業の社員研修等でも活用できます。このように卒業しなくても、カリキュラムの一部のみを受講し、それをクレデンシャルとして証明できるのが、マイクロクレデンシャルを導入した新カリキュラムの特長になります。

また、正科生として入学した場合、科目等履修生の時に修得した単位は、そのまま卒業要件単位としても有効なため、大卒資格の取得をめざすこともできます。