教員概要

靱江 静
准教授

靱江 静

UTSUBOE Shizuka

学位

博士(文学)

専門分野

言語学、英語学

専門は理論言語学、特に統語論、語用論、音声学、音韻論、神経言語学。これらの分野を組み合わせて、人間の脳の言語と思考に関する機能と仕組みの解明を目指している。

学生へのメッセージ

教育学の分野では、学習目的が明確なほど学習意欲が強くなり、学習効果が上がると言われています。多くの人が「英語を話せるようになりたい」や「英語を話せたら将来の可能性が広がる」と言いますが、これでは学習目的が不明確なため学習意欲が弱く、なかなか英語が身に付きません。そもそも英語語学力の習得とは、学習目標ではなく、何かを成すための手段です。例えば野球選手の大谷選手やイチローは、英語が話せたからアメリカの野球界でも活躍できたのではなく、彼らの活躍の原因は野球選手としての能力の高さであり、英語力は活躍のための手段の1つにすぎません。英語を身に付けた結果どうなりたいのか、本当の学習目的を自問してください。

担当科目

教員データ

教育能力に関する事項
  • 2009年4月〜2017年3月
    獨協大学 外国語学部 英語学科 
    - 担当科目名
    「College Grammar(英語教職科目)」「Writing Skills I/II」「Reading Strategies I/II」「シネマ英語」
  • 2015年4月〜2019年9月
    慶應義塾大学 理工学部 
    - 担当科目名
    「英語インテンシブ・リーディング」「英語ディスカッション4(授業中の使用言語は英語)」「英語リーディング2」「英語リーディング5」「英語スピーキング2」「英語リスニング1」
  • 2019年4月〜2019年9月
    慶應義塾大学 経済学部
    - 担当科目名
    「英語 Reading a/b(授業中の使用言語は英語。英語リーディングだけではなく、英語プレゼンテーションと英語プレゼン資料作成法も指導)」
  • 2019年9月〜2021年3月
    金沢学院大学 文学部 文学科 英米文学専攻
    - 担当科目名(英語科目)
    「基礎英語 I/ II」「英語プレゼンテーション初級 I/ II」「海外留学・英語学・英米文学入門(複数の教員によるリレー授業、英語学の3回担当)」「実用英語コミュニケーション(金沢学院短期大学1年に実施)」
    - 担当科目名(英語教職科目)
    「英語学概論 I/II」「英語音声学 II」「英語学講読 I/II」「英語文法論I/II」
    - 担当科目名(言語学科目)
    「言語学演習 I/ II」「プレ卒業研究(言語学ゼミ授業 卒業論文指導を含む)」
  • 2020年10月〜2021年3月
    金沢大学 国際基幹教育院 外国語教育系
    - 担当科目名
    「TOEIC準備コースIII/IV(理工学部生へのTOEICのリスニングとリーディングの指導、全カリ、クォーター制、 遠隔と対面併用、試験は対面で実施)」
職務実績に関する事項
  • 2019年9月〜2021年3月
    金沢学院大学 文学部 文学科 英米文学専攻 
    - 担当業務
    就職支援委員 / 学生募集委員(オープンキャンパス実施担当教員) / 英語部会委員 / 言語学ゼミナール主宰(ゼミ生5名) / 英米文学専攻2年生(31名)の担任 / 英語母語話者英語教員のゼミ生(3名)の副担任(英語で業務)
研究テーマ
  1. 人間の脳の思考と言語に関する機能と仕組みの解明
  2. 日本人英語学習者の英語学習における母語(日本語)の影響
所属学会

日本英語学会、日本語用論学会、日本認知科学会

研究活動または実務経験
  • 2000年4月〜2001年3月
    東京都立大学 人文学部 ティーチングアシスタント(英語)
  • 2008年4月〜2009年3月
    東洋大学 工学部 非常勤講師
  • 2009年4月〜2010年8月
    工学院大学 情報学部 非常勤講師
  • 2009年4月〜2017年3月
    獨協大学 外国語学部 英語学科 非常勤講師
  • 2015年4月〜2019年9月
    慶應義塾大学 理工学部 非常勤講師
  • 2017年4月〜2019年8月
    成城大学 社会イノベーション学部 非常勤講師
  • 2019年4月〜2019年9月
    慶應義塾大学 経済学部 非常勤講師
  • 2019年9月〜2021年3月
    金沢学院大学 文学部 文学科 英米文学専攻 専任講師
  • 2020年10月〜2021年3月
    金沢大学 国際基幹教育院 外国語教育系 兼任講師
  • 2021年4月〜現在
    サイバー大学 IT総合学部 准教授
研究業績【著書】
  1. Function‐Driven Movement―Left‐Peripheries in English,
    単著 (2012年度 日本学術振興会 科学研究費補助金 研究成果公開促進費 獲得)
    2012年11月 開拓社
  2. 『ことばの思想家50人 ─重要人物からみる言語学史─』
    分担執筆, 範囲:「ヘンリー・スイート」125頁- 130頁(英語から日本語への翻訳と言語学上の解説を追加)
    2016年8月 朝倉書店
  3. 『言語研究の扉を開く』
    共編者 2021年2月 開拓社
研究業績【論文】
  1. “Internal Merge and Interpretation: Matrix Topic- and Focus-Topicalizations in English”
    単著 / 査読有 / 2004年11月 / Linguistic Circle of Tokyo Metropolitan University, Metropolitan Linguistics,24 pp.21-45
  2. 「補⽂内の話題化と否定構成素の前置」 
    単著 / 招待有 / 2006年8月 / ひつじ書房 『言語科学の真髄を求めて:中島平三教授還暦記念論文集』 pp.225- 237
  3. 「英語における提示のthere 構文に対する談話上の制約について」 
    単著 / 査読有 / 2008年12月 / 日本語用論学会『日本語用論学会第10回大会発表論文集』 pp.25-32
  4. 「英語における場所句倒置構文の統語構造」 
    単著 / 査読有 / 2009年3月 / 日本英語学会 JELS 26 pp.329-338
  5. “Function-Driven Movement: Left-Peripheries in English”
    単著 / 査読有 / 2011年3月 / 博士論文 東京都立大学
  6. 「英語の“〜ing 形+名詞”と⽇本語の『〜している名詞』」 
    単著 / 招待有 / 2017年3月 / 開拓社『<不思議>に満ちた言葉の世界:中島平三教授退職記念論文集』 高見健一・行田勇・大野英樹(編) pp.295-299
  7. 「日本語の『できる』と英語の can の語用論上の相違と語用論に基づいた指導の必要性」 
    単著 / 招待有 / 2021年2月 / 開拓社『言語研究の扉を開く』篠原俊吾・星英仁・井筒勝信・手塚順孝・靱江静・山田祥一・阿佐宏一郎・北原賢一(編)
研究業績【その他】
  1. 「提示のthere 構文」(ポスター発表) 
    単独報告 / 査読有 / 2007年7月 / 言語科学会第9回年次国際大会(場所:宮城学院女子大学)
  2. 「英語における提示のthere構文に対する談話上の制約について」(口頭発表) 
    単独報告 / 査読有 / 2007年12月 / 日本語用論学会第10回記念世界大会(場所:関西外国語大学)
  3. 「英語における場所句倒置構文の統語構造」(口頭発表) 
    単独報告 / 査読有 / 2008年11月 / 日本英語学会第26回大会(場所:筑波大学)
競争的研究資金の採択歴

研究代表者

  • 2012年度
    日本学術振興会 科学研究費助成金 研究成果公開促進費(課題番号245060)
    著書名:Function-Driven Movement: Left- Peripheries in English(2012年11月刊行 開拓社)

2017年3月
非常勤先であった獨協大学外国語学部英語学科での8年間の教育に関する勤務状況を評価され、獨協大学学長名で感謝状を授与された。

関連リンク

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