通信制大学はスクーリング等の期間を除いて大学の校舎や研究室等の施設を使いません。施設に縛られないので、非常に幅広い分野の学習プログラムが用意されています。通信制は法学部等の学部からスタートしましたが、時代のニーズに応じて幅が広がり、IT、経営情報、教育、建築に至るまで多岐にわたるようになってきました。各大学がそれぞれの得意分野をもっと深くしていこうと考えているようにも見えます。

通信制大学で開設されている学部には次の一覧のようなものがあります。インターネットで検索するときは、「通信大学 起業」といった学科の名前をキーワードとして組み合わせると、自分の求める内容に出会いやすいでしょう。

●理工学・IT情報系 学部・学科

IT、情報マネジメント、システム情報、経営情報

●法学・商学・経済・経営系 学部・学科

法律学、経営学、商学、現代社会学、ビジネス・起業、流通科学

●心理・人間・文学系 学部・学科

こども、人間教育、宗教、歴史教養、現代ライフ、人間科学

●教育・保育・福祉系 学部・学科

教育、社会福祉、心理学、こども心理、人間福祉、臨床福祉、食物

●芸術・建築系 学部・学科

建築、工業デザイン、芸術文化、デザイン情報、写真、美術

文系から理系、さらには教育や芸術等、非常に幅広い学部が設置されていることが分かります。それぞれに高い専門性があり、資格や身に付けられる専門知識が大変幅が広いのが通信制大学の学部・学科だということが分かります。

この幅広さは、自分のキャリアをどのように広げていくか、伸ばしていくか、設計できるという楽しみにもつながります。例えば営業マンが情報マネジメントを学んで飛躍する。ITの専門家がデザインを学ぶ。経営学を学んだ人が法学を学んで知財のマネジメントに強くなる。社会人の「学び直し」や「リカレント教育」の場としても通信制大学は最適な環境です。

以上のように、いつでも自由に学習機会を得られる社会がまさに実現しようとしているのです。これからは60代、70代になっても新たに通信制大学に入って勉強し続けるという「生涯学習」というスタイルもさらに広がっていくのでしょう。どのタイミングで何を身に付けていくのかを今から考えてみるのも楽しいライフデザインといえるでしょう。


通信制大学についてゲーム形式で学ぼう!

選択した内容に応じて分岐する「インタラクティブ動画」です。通信制大学研究所の上原教授と本村研究員が通信制大学の気になるポイントを詳しく解説します。