
通学制の授業スタイルはイメージしやすいのですが、通信制大学の授業がどのように行われているのか分からないという人は多いようです。
通学制大学では、授業の進め方は基本的に先生に任されています。
一方、通信制大学では授業の質こそ大学の命。毎年徹底的に練り上げたカリキュラムで勝負しているからこそ、意識の高い学生の関心に応えることができるのです。通信制大学のなかには、「インストラクショナルデザイン」という仕組みを導入している場合もあります。専門スタッフが授業の映像やスライドを編集したりチェックしたりしながら、十分な説明ができているか、興味をひくことができるかを確認し、授業を練り上げていきます。
通信制大学の多くは送られてきた教科書やテキストで自学を行うことが基本のカリキュラムになっています。スクーリングがある場合は、教員に実際会って学べるという期待を持った熱心な学生が集まります。少数ですがまったくスクーリングがない大学もありますが、その場合もオンラインでの教員とのコミュニケーションの機会が設けられている場合が多いようです。
通信制の授業が有利なのは、時間や場所に縛られないこと。電車やカフェの中でも勉強できるし、仕事やインターンシップ、趣味等と両立しながら続けられます。通学制の大学のように、授業の時間に行ったのに休講なんてことはありません。

現在では、通信制大学の授業はさらに幅が広がっています。インターネットとパソコンやタブレットを使って、より情報量が多くインタラクティブな授業を行う大学が増えてきました。インターネットを使った授業なら、課題や質問をメールして、返信をもらうやりとりになるので学習がぐっとスピードアップします。その場で取り組める事例や演習問題の量も紙の教科書とは比較になりません。
インターネットを活用した通信制大学といってもIT関連の学部だけではありません。新しい学習スタイルで通信制大学の授業に取り組むのも魅力のひとつとなっているのです。
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