教員概要

除村 健俊
教授 専門科目

除村 健俊

YOKEMURA Taketoshi

学位

博士(学術)

専門分野

プロジェクトマネジメント、プロダクトマネジメント、製品開発マネジメント、ソフトウェア開発、新規事業創出、グローバル人事、人材育成、キャリア開発、生成AI活用、マイクロクレデンシャル活用

日本IBM株式会社ではエグゼクティブ・プロジェクトマネジャーとして、ノートパソコン(ThinkPad)の開発をグローバルチームで統括した。社内留学制度により米国Brown大学大学院 Computer Science学科修士課程修了。その後、株式会社リコーで理事として開発プロセス改革や人事ITシステム開発、グローバル人事、環境分野の新規事業開発などを歴任。在職中に、芝浦工業大学理工学研究科博士課程を修了し、芝浦工業大学教授を経て2022年4月より現職。企業での経験を活かし、若い人材の育成に熱意を持って取り組んでいる。

学生へのメッセージ

いつまでも学び、挑戦し続けることで充実した人生になるのではないかと思います。そして、皆さんがサイバー大学で勉強を続けるという考えを持ち、その考えを行動に移して挑戦することは素晴らしいことだと思います。ぜひ、その先に続く夢、目標の実現に向けて、一歩一歩挑戦を続けてください。
専門的な知識にくわえ、人を巻き込んだりやる気を引き出し一体感のあるチームを生み出したりするマネジメント力は、車の両輪として、成果を上げるためにはとても重要です。私のこれまでの経験を活かし、技術面にくわえ、プロジェクトマネジメントをはじめとするマネジメント力の面からも皆さんの夢の実現に少しでもお役に立てるように、サポートしていきたいと思っています。よろしくお願いします。

担当科目

教員データ

教育能力に関する事項
  • 2008年5月~2017年5月
    芝浦工業大学大学院理工学研究科 特別講師
    システム工学特論 : 製品開発のプロジェクトマネジメント
  • 2012年5月~2014年5月
    日本大学国際関係学部 特別講師
    グローバル企業戦略:「リコーにおける国際化戦略とグローバル人事戦略」(日本語、英語)
  • 2012年5月~2015年5月
    立命館大学テクノロジー・マネジメント研究科 特別講師
    製品開発のプロジェクトマネジメント
  • 2014年2月
    東京工業大学 特別講師
    Project Management in New Product Development (英語)
  • 2017年10月~2018年3月
    芝浦工業大学 非常勤講師
    担当授業:産学・地域連携PBL
  • 2018年4月~2021年3月
    芝浦工業大学 システム理工学部 教授
    担当授業:システム工学C、システム工学演習A及びB、テクニカルセミナー、システム工学特論、Cross-cultual Engineering Project(英語)、Cross Innovation Project、など
  • 2021年4月~現在に至る
    芝浦工業大学 システム理工学部 非常勤講師
    担当授業:Information Communication Technology (ICT) Systems Design(英語での授業)
  • 2022年1月
    金沢大学 「知識集約型社会を支える人材育成事業」
    特別講義:プロジェクトマネジメント入門
職務実績に関する事項
  • 2019年3月~2022年1月
    芝浦工業大学
    「理工学教育共同利用拠点」事業 公開講座
    PBLの実践と教育法
  • 2021年3月、2022年1月
    芝浦工業大学
    地域連携・生涯学習センター 公開講座
    ビジネスパーソン応援講座
  • 2022年2・3月~2024年1・2月
    芝浦工業大学付属中学校
    サイエンス・テクノロジー・アワー
    プロジェクトマネジメント演習
  • 2023年12月
    芝浦工業大学 ビジネスモデルコンテスト関連研修
    学生のためのビジネスモデル研修
研究テーマ

アクティブラーニングの質的向上の研究

産業界で活用されているプロジェクトマネジメントをProject Based Learning(PBL)などのアクティブラーニングに適用し、学生のやる気を引き出す教育の質的向上を目指す研究をしている。
さらに、従来からのWaterfall型の開発手法にAgile型の開発手法を融合した新しい製品開発手法やその教育への応用にも興味を持っている。

所属学会

IEEE、日本工学教育協会、PMI、M2M/IoT研究会、組織学会、電子情報通信学会

学会・社会活動
  • 2000年4月~
    横浜市立港中学校同窓会 会長
  • 2013年1月~
    PMI日本支部 理事
  • 2022年4月~
    金沢大学「知識集約型社会を支える人材育成事業」アドバイザリーボードメンバー
  • 2020年~2022年
    International Conference of Education, Research and Innovation (iCERi), Advisory board member
  • 2023年2月
    IEEE Senior Memberに選出
  • 2023年2月
    芝浦工業大学付属中学校のサイエンス・アワーでプロジェクトマネジメント授業を実施
  • 2022年12月
    大学生、大学院生向け「夢を創り上げるプロジェクトマネジメント」セミナーの実施
  • 2023年3月
    JABEE-日工教共催「国際的に通用する技術者教育ワークショップシリーズ 第18回」“大学のデジタル変革 第2回:学習者本位の教育技術”で講師を担当
  • 2023年3月
    PMI主催 3月度法人スポンサー連絡会で2022年12月に米国ラスベガスで開催された『Global Summit 2022』の参加報告を実施
  • 2023年7月 
    PMI日本フォーラムのアカデミックトラックで講演
  • 2023年12月
    芝浦工業大学 ビジネスモデルコンテスト関連研修:学生のためのビジネスモデル研修を実施
  • 2023年7月~現在に至る
    日本工学教育協会 「教育の質保証委員会」 の委員に就任
研究活動または実務経験
  • 1981年4月~2008年4月
    日本IBM株式会社 Executive Project Manager
    ThinkPadのExecutive Project Managerとして、国際的な開発体制の中でThinkPadの製品開発を統括。
    IBMのコンサルタントとして2003年から2008年まで顧客企業の開発マネジメント改革を指導。
    在職中に米国Brown大学大学院 Computer Science学科で修士号を取得。
  • 2008年5月~2018年3月
    株式会社リコー 理事、高度専門職(プロジェクトマネジメント)
    全社プロジェクトマネジャーの育成、プロジェクトマネジメント関連人事制度を導入。
    人事本部 副本部長としてグローバル人事を担当、トップタレント・マネジメントシステムを構築。
    リコーグループの人材教育の責任者として、人材教育体系を作成。
    全世界の幹部候補を人材プールに登録し、幹部教育体系に基づき教育を実施。
    グローバル人事担当時にその成果が社外で評価され、多数の招待講演を実施。
    人事本部で人事システム開発の責任者を担し、計画通りに開発を完了。
    御殿場にある環境事業開発センターの開設責任者、環境事業立ち上げ責任者を歴任。
    在職中に芝浦工業大学理工学研究科 機能制御システム専攻 博士課程を修了。
  • 2018年4月~2021年3月
    芝浦工業大学 システム理工学部 特任教授
    授業は、プロジェクトマネジメント教育、Global Project Based Learning、システム工学演習、IoT関連研究指導、テクニカルセミナーなどを担当。
    AIやIoT、音声認識などの技術を用いた卒業研究を指導。また、Agile / Waterfall開発、製品開発プロセス、MOT、システム思考などの開発マネジメント手法も教授。
  • 2021年4月~2023年3月
    芝浦工業大学 客員教授
研究業績【著書】
  1. 21世紀リベラルアーツ調査研究委員会編
    21世紀リベラルアーツ調査研究報告書「細分化する工学教育と社会的・地球的課題解決能力習得との橋渡し学修の好事例の調査」
    共著 2020年3月 公益社団法人日本工学教育協会
  2. プロジェクトマネジメント研究報告 2021 Vol.1 No.1
    共著 2021年3月 一般社団法人PMI日本支部 ISSN 2436-2115
  3. 大学のデジタル改革
    共著 2022年9月 東京電機大学出版局 ISBN9784501633806
研究業績【論文】

学術論文

  1. プロジェクト日程計画作成に有効な成果物依存関係表の開発
    単著 査読有 2016年 工学教育 Vol.64, No.4 pp.57-63
  2. プロジェクトマネジャーが活用できる組織横断的重要課題解決手法
    単著 査読有 2016年 工学教育 Vol.64, No.4 pp.15-21
  3. 成果物依存関係表のPBLへの適用
    共著 査読有 2017年 工学教育 Vol.65, No.6 pp.37-44
  4. A Method to Solve PBL Issues and to Improve Project Management Competencies of Students
    共著 査読有 2018年5月~6月 Management Studies Vol.6, No.3, pp.147-166
    DOI:https://doi.org/10.17265/2328-2185/2018.03.001
    http://www.davidpublisher.com/index.php/Home/Article/index?id=35214.html
  5. Daily Stress and Mood Recognition System Using Deep Learning and Fuzzy Clustering for Promoting Better Well-Being
    共著 査読有 2019年 IEEE International Conference on Consumer Electronics(ICCE)
    DOI:https://doi.org/10.1109/ICCE.2019.8661932
  6. UAV communication system integrated into network traversal with mobility
    共著 査読有 2020年 SN Applied Sciences 2, 2(6)
    DOI:https://doi.org/10.1007/s42452-020-2749-5
  7. 成果を生み出す力を育成するプロジェクトマネジメント教育
    共著 査読有 2021年 日本工学教育協会 69 巻 2 号 50-55
    DOI: https://doi.org/10.4307/jsee.69.2_50
  8. 紙飛行機制作による中学生向けプロジェクトマネジメント演習の開発
    共著 2022年9月 査読無 第70回年次大会・工学教育研究講演会
  9. オンライン授業の現状と将来―大学教員から見たCOVID-19による授業の変化と学生への影響―
    共著 2022年3月 一般社団法人PMI日本支部 プロジェクトマネジメント研究報告 2022年2巻1号 p.16-23
    DOI: https://doi.org/10.57323/pmijapan.2.1_16
  10. PMI会員による学生向け研修の事例報告
    共著 2022年3月 一般社団法人PMI日本支部 プロジェクトマネジメント研究報告 2022年2巻1号 p.24-31
    DOI: https://doi.org/10.57323/pmijapan.2.1_24
  11. 学生のためのSDGsビジネスモデル研修報告―リーンキャンバスを使った事業計画の立案と魅力的なプレゼンテーションの仕方―
    共著 2022年3月 一般社団法人PMI日本支部 プロジェクトマネジメント研究報告 2022年2巻1号 p.32-38
    DOI: https://doi.org/10.57323/pmijapan.2.1_32
  12. ビジネス判断力が向上する中学生向けプロジェクトマネジメント教育
    共著 2023年9月 日本工学教育協会 第71回年次大会
  13. 中学生のビジネスセンスを磨く!
    共著 2024年4月 一般社団法人PMI日本支部 プロジェクトマネジメント研究報告
    2024年4巻1号 p.14-18
    DOI: https://doi.org/10.57323/pmijapan.4.1_14
研究業績【その他】

国際会議発表

  1. Implementing a project structure for cross functional risks
    単著 2010年10月 ProMAC, The Society of Project Management
  2. Practical PM Tools for Cross Functional Problems and Project Schedule Creation
    単著 2016年10月 PMI Third International Conference in Mongolia
  3. EXTENDED RESPONSIBILITY ASSIGNMENT MATRIX(ERAM)SUITABLE FOR A CROSS FUNCTIONAL PROJECT
    共著 2017年7月3日~5日 Barcelona EDULEARN17, 9th International Conference on Education and New Learning Technologies, IATED, pp.4825-4834
  4. AN APPLICATION OF DELIVERABLES DEPENDENCY MATRIX(DDM)TO PROJECT BASED LEARNING
    共著 2017年7月3日~5日 Barcelona EDULEARN17, 9th International Conference on Education and New Learning Technologies, IATED, pp.4808-4816
  5. A Method to Activate the Discussion in the Project Schedule Creation
    共著 2017年 IEEE Professional Communication Society, Japan Chapter 2nd Technical Meeting and General Assembly
  6. A SCHEDULING METHOD EFFECTIVE TO PROJECT BASED LEARNING COURSES AND INTERDISCIPLINARY ACADEMIC PROJECTS
    共著 2018年 iCERi 2018 Proceedings, pp8009-8018
  7. Internet of Things for Greenhouse Monitoring System Using Deep Learning and Bot Notification Services
    共著 2019年doi IEEE International Conference on Consumer Electronics(ICCE)
    DOI:https://doi.org/10.1109/ICCE.2019.8661999
  8. Brain’s Stress Observation System Using 2-Channels NIRS Based on Classroom Activity
    共著 2019年 IEEE International Conference on Consumer Electronics(ICCE)
    DOI:https://doi.org/10.1109/ICCE.2019.8662117
  9. EFFECTIVE TEACHING OF PROJECT MANAGEMENT FOR PROJECT-BASED CLASSES IN UNIVERSITIES
    共著 2019年 iCERi 2019 Proceedings, pp253-360
  10. Monitoring System for Detecting Decrease of Living Motivation Based on Change in Activities of Daily Living
    共著 2020年 IEEE International Conference on Consumer Electronics(ICCE)
  11. Individual Status Recognition System Assisted by UAV in Post Disaster
    共著 2020年 IEEE International Conference on Consumer Electronics(ICCE)
  12. PROJECT MANAGEMENT EDUCATION FOR NOVICE TEACHERS TO PRODUCE RESULTS IN PROJECT-BASED LEARNING CLASSES
    単著 2021年3月 INTED2021, INTED2021 Proceedings

口頭発表

  1. IBMの製品開発体系IPDにおけるプロジェクトの考え方
    単著 2005年 プロジェクトマネジメント学会秋季研究発表大会予稿 pp.266-269
  2. 製品開発の仕組みの体系化とその基礎的考え方
    単著 2007年6月 PMI日本フォーラム
  3. 実践的な責任分担の可視化手法
    単著 2008年4月 可視化情報学会
  4. 課題とリスクの一考察
    単著 2009年 PM学会 春季研究発表大会予稿集 pp.145-148
  5. リコーにおけるPM育成の状況
    単著 2009年 PMI法人スポンサー連絡会
  6. 人財グローバル化への取り組み
    単著 2011年2月 野村證券 人事トップセミナー
  7. グローバル経営に向けた人財グローバル化の取り組み
    単著 2012年8月 国際経営者協会
  8. 人財グローバル化への取り組み
    単著 2013年7月 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 グローバル人材育成フォーラム
  9. グローバル経営に向けたグローバル人事戦略
    単著 2013年10月 東洋経済 グローバル人材フォーラム
  10. リコー環境事業開発センターの概要と環境ビジネス創出の取り組み
    単著 2016年7月 PMI日本フォーラム
  11. 成果物依存関係表のPBLでの試行と効果
    共著 2017年8月29日 平成29年度 工学教育研究講演会
  12. PMを教えられる教員の増加とPBLの学修成果向上の取り組み
    共著 2019年 工学教育研究講演会
  13. Voice User Interfaceを用いた生活振り返りの習慣を促すシステム開発
    共著 2019年 第22回電気学会埼玉支所研究発表会
  14. 聴覚障害を持つ学生の支援方法とその応用
    単著 2020年 第11回】4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム(6/26オンライン開催) 国立情報学研究所
  15. ライフタイムスキル育成のための プロジェクトマネジメント教育
    共著 2020年 日本工学教育協会年次総会

その他の論文

  1. ThinkPad開発におけるプロジェクトマネジメント
    単著 2000年 プロジェクトマネジメント学会誌 2(1)pp.11-16
  2. 階層意思決定法を用いたThinkPad機能の優先順位
    単著 2002年 プロジェクトマネジメント学会誌 4(6)pp.32-35
  3. ThinkPad開発におけるスケジュール・リスク管理
    単著 2003年 プロジェクトマネジメント学会誌 5(5) pp.36-38
  4. IBMの製品開発体系IPDにおけるプロジェクトの考え方
    単著 2006年 プロジェクトマネジメント学会誌 8(1)34-37
  5. コミットメントのプロジェクト成功・意識改革への効用
    単著 2006年 プロジェクトマネジメント学会誌 8(6) pp.17-22
  6. 聴覚障害者支援、ITツールはこんなに使える
    単著 2020年 情報処理学会誌 61(9) pp937-938
競争的研究資金の採択歴

研究分担者

  • 2020年度
    日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B)
    「高専教育の輸出と高専大学連携のgPBLを用いた持続可能な理工系人材育成と成果分析」(課題番号:20H01734)
  • 2023年度~2025年度
    日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    「類型化に基づくデジタルツインモデル構築法とその分野横断的教育法」(課題番号:23K11052)
  • 2024年度~2026年度
    日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    AI社会実装人材育成のための3段階プロトタイプ構築法の開発と分野対応教育法(課題番号:24K06314)
その他研究助成財団からの研究助成金採択歴 その他学外研究費

研究分担者

  • 2019年度
    新技術振興 渡辺記念会 科学技術調査研究助成事業
    「社会に学び社会に貢献する人材育成の要:21世紀型新リベラルアーツ教育の調査研究」
  • 2021年度
    新技術振興 渡辺記念会 科学技術調査研究助成事業
    「工学教育のデジタライゼーションとデジタルトランスフォーメーションの調査研究」
特許
  • Image processing system and method
    US4682869 / 1987年7月 / 公開
  • Method and apparatus for enlarging or reducing an image on the basis of precalculated reference pel contribution rate data and two-dimensional reference window shifting amount data stored in a table memory
    US4725892 A / 1998年2月 / 公開
  • Multiple stacked docking stations and portable computer
    US5805412 / 1998年9月 / 公開
  • Portable computer docking unit having an inhibitor for inhibiting movement of a mechanical lock to a lock position
    US5870283 A / 1999年2月 / 公開
  • 1998年12月
    米国IBMよりProject Managerの最高の賞であるProject Management Center of Excellence Award 受賞
  • 2006年11月
    日本IBM 大和研究所 PM論文大会 最優秀賞受賞
  • 2022年9月
    日本工学教育協会 工学教育賞、2021年度 論文・論説部門
  • 2022年10月
    2022年度 芝浦工業大学 教育賞受賞
  • 2023年3月
    2022年度 第11回 JSEE AWARD受賞
関連リンク

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