「経営者としての成長と自信を得た」サイバー大学での学びと恩師との出会い

「経営者としての成長と自信を得た」サイバー大学での学びと恩師との出会い

キャリアアップ社会人学生卒業生起業・経営女性50代以上

  • 株式会社ほむすび 代表取締役 / 株式会社よつばメンテナンス 顧問

    黒須 貴子さん

  • 経営  リカレント教育  

サイバー大学に入学するまでの経緯を教えてください

消防設備点検等を行う会社の経営者として、2009年の創業当時からDX化の必要性を強く感じていました。そのため、ITの知識やスキルを習得したいと常々考えていましたが、現場での作業をはじめ、マネジメントや労務管理という経営者として優先度の高い仕事に時間を取られ、勉強時間を確保するのは困難な状況でした。そんななか、2018年の暮れにがんを患い、治療に専念するために仕事から離れることになりました。内心では「やっと時間ができた」「入院中の時間を有効活用してITを学びたい」と思ってしまうほど、当時は自分の身体よりも、会社の方が心配で、これからどのように組織を存続、成長させていくかということばかりを考えていました。入院中にITを学ぶ方法について情報収集していた際にサイバー大学の存在を知りました。通学の必要がなく、スマホやタブレット等のさまざまなデバイスで受講ができる学修環境が決め手となり、入学を決意しました。当時はまだ入院中だったので、ベッドの上でときには点滴を打ちながら受講を進めていました。

大学でどのようなことを学んでいましたか?

入学当初はITを学ぶ意欲を持ちながらも、闘病による体調の不安定さから思うように学習が進められない日々が続きました。そこで、当時すでに起業から10年が経っていたので、これまでの経験を振り返りながら、今までやってきたことの答え合わせをする感覚で、起業、経営、プロジェクトマネジメント、リスク管理等のビジネス系の科目を中心に受講していくことにしました。在学中の学習で特に印象に残っているのは、経営学や起業論が専門の馬場先生による講義です。現場のリアルが反映された実務家教員ならではの内容で、経営者である私から見ても非常に説得力のあるものでした。受講を進めるうちに、「やっぱりあのときの判断は間違ってなかった」と、これまで経営者としてやってきたことに自信が持てるようになりました。入学当初はITをメインに学ぶつもりでしたが、これまでの経験や日々の仕事に照らし合わせられる起業、経営に関する授業がとても興味深い内容でしたので、最終的には馬場先生のゼミナールと特別研究を選択しました。

在学中に取り組んでいた課外活動について教えてください

日本MITベンチャーフォーラム主催の第23回ベンチャーメンタリングプログラム(VMP23)のファイナリスト候補に選出され、3か月間のメンタリングプログラムに参加しました。事業計画書やプレゼン資料について、月に1回のミーティングや合宿の場でメンターの方々から的確なアドバイスをいただくことができました。同時並行で大学のゼミナールでも事業計画書のブラッシュアップを進めていたので、とても濃密で充実した3か月間となりました。結果としてファイナリストに選出され、ファイナルイベントで複数の賞を受賞することができました。自分の事業計画を客観的にみるよい機会となり、視野が大きく広がりました。また、埼玉県が主催のビジネスコンテストでアドバイザーを務める機会もあったのですが、実績のあるメンターの皆さんから貴重なアドバイスをいただいたおかげで、自分の言葉に説得力が増したとも感じています。

大学で学んだことを仕事に活かせていますか?

経営者として組織をマネジメントする立場にいたこと、また、創業した会社を売却し第二創業で新会社を立ち上げたこともあって、ビジネス系の科目で学んだことは、そのまま仕事に活かすことができています。ただ、大手からの資本提携の申し出を受け、会社の売却を決断するに至るまでは、2年ほどかかり、相当悩みました。これから先の日本の経済状況を考え、将来的にメリットがあると判断したものの、やはり愛着も大きく、心の整理は簡単ではありませんでした。そんな時に、馬場先生から声をかけていただき、救われた気持ちになったことを覚えています。サイバー大学で学ぶことができて、そして恩師である馬場先生のゼミナールに参加することできて本当に良かったと思っています。

今後の目標を教えてください

本業である防災について伝えるべきことを発信していくというのはもちろんですが、最近は起業、転職、子育て、持病との向き合い方等、キャリアプランや生き方についてさまざまな相談を受ける機会が増えてきました。これまでの自分の経験やサイバー大学で学んだことを活かして、次の世代をよい方向に導くことができる存在になりたいと思っています。また、卒業後も再び英語科目を受講する目的で科目等履修生として大学に在籍しています。サイバー大学の英語学習システムはネイティブ講師とのグループレッスンに参加でき、とても気に入っています。在学中に仕事と両立しながら学ぶ習慣が身に付きましたので、英語に限らず今後も学び続けていきたいと考えています。

入学検討者にメッセージをお願いします

在学した4年半は、私の人生のなかで大きなことがいくつもありました。入学したきっかけは、がんの療養生活に入らなければならなかったことですが、この間、違う病気にもかかり5回ほど入退院を繰り返しました。また、仕事では創業した会社を売却、新会社設立もしました。プライベートでは、自宅の建て直し、山を買って週末夫婦で古民家をリフォームしたりと、生活の基盤となる仕事や住居にも大きな変化がありました。

簡潔に伝えていますが、これらはどれも、やることがめちゃくちゃ多いんです!こんな人生激動の時期でも、サイバー大学を無事に卒業することができました。こんなことを書くと、よほど頑張り屋さんなのかとも思われそうですが、私はかなり飽きっぽい性格で適当なところも多くあります。もし、入学を迷っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一歩を踏み出してみることをお勧めします。私は、入学して本当によかったなと思っていますので。ちなみに…在学期間中は、病気だけでなく立て続けに、右足、左足と骨折もしまして、歩行困難にもなりました。そんな状態でも、卒業することができる、本当に授業が受けやすいシステムが整っています。
※掲載している内容はインタビュー当時の情報です。