「会社役員になってからの学び直し」MBA取得後も新たな学びへ

「会社役員になってからの学び直し」MBA取得後も新たな学びへ

社会人学生卒業生進学起業・経営男性40代

  • キンコーズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長

    渡辺 浩基さん

  • 会社経営  リカレント教育  

学び直しを始めた経緯を教えてください

現在、印刷サービス業を営む企業の経営者をしています。店舗を中心としたオンデマンドサービスを提供していて、長年現場で店長を務めてきました。そんななか、学び直しを始めるきっかけになったのは、会社の役員に昇格したことでした。

会社の経営に携わるようになり、発言に責任を持たなければならない立場になって、これまでの経験と実践だけでは通用しないのではないかと考えるようになりました。自分の経験則だけに頼るのではなく、会社経営に必要な知識を体系的に学ぶ必要性を強く感じたのです。

サイバー大学を選んだ決め手は何ですか?

大学院まで進み、MBA(経営学修士)取得は必ず達成したいという明確な目標がありました。本来であれば、大学でもビジネス中心に学び、MBA取得に向かって突き進んでいく道もあったのかもしれません。ただ、当時、経営に携わる人がITの知識を持っていない事例が多いという問題も目の当たりにしていたので、ビジネスに加え、ITを体系立てて学べる大学に進むことを考えました。

サイバー大学は創立時から知っていました。通信制大学として当時開学10年を迎えており、経営が安定していることへの安心感とIT総合学部なら希望の学習ができるという期待感から、入学を決意しました。また、フルオンラインなので休日を使って集中的に勉強したり、スキマ時間を活用できることも決め手となりました。タイムパフォーマンスを意識していた私にとって、自分のペースで進められるということは学びを継続するうえで非常に重要でした。

サイバー大学で培ったものはありますか?

オンラインで学び続けるという経験から、自分を律して、継続しやり遂げる習慣がついたと思います。自己学習する習慣を付けるとか、必ず卒業するという意思を持った人たちにとっても最適な環境だったと感じています。サイバー大学での学びは、大人になってからも学ぶ意欲さえあれば「できる」という自信につながり、新しい学びにどん欲に取り組むきっかけになりました。

印象に残っている授業を教えてください

40歳を超えて入学した私にとって、授業はどれも新鮮に感じました。例えば、地方創生に関する授業では、あるヒット商品について、情報誌の元編集長である教員が取材した内容を基に、その商品についてアカデミックな視点でマーケティング的な分析を行ったのですが、後に自社のマーケティング戦略を考える際に大いに参考になりました。

大学院でどんなことを学びましたか?

サイバー大学を卒業後は、ビジネスのことをさらに深く学ぶために名古屋商科大学大学院へ進学しました。企業課題を題材にしたケーススタディで、280ケース近くのディスカッションを通して実践的に学ぶことができ、経営者としての礎を築くことができました。大学および大学院での学びを通じて、自分が成長できる場所に身を置くことの大切さを知り、積極的にそういった場へ出かけるようになりました。

また、目の前にある仕事に応用できる知識やスキルを身に付けることだけでなく、一つの学びに入った瞬間に次の目標を立てる等、先を見据えた学びも重要です。今は「学び」そのものへの意欲が湧き上がっていて、MBAを取得してからも学び続けています。

今後の目標を教えてください

経営者となった今だからこそ、自己研鑽の場や学生をつなげるコミュニティを自身でも提供していきたいと考えていて、現在は同窓会の幹事を務めています。「年を重ねても好奇心にあふれて生き生きした、カッコいい大人」を輩出する手助けをしていきたいですね。

入学を検討されている方に一言お願いします

社会人になってから、自分で勉強をするということは、結局のところ自分との闘いです。これからサイバー大学で学ぼうと考える方には、自己学習の習慣を身に付けることをお勧めします。サイバー大学は生涯学習の場であり、やる気のある学生が集まってきています。学びたいという思いがある方は、迷ったら行くべきだと思います。自分の気持ちに正直に扉を開けて一歩進んでみてはいかがでしょうか。

※掲載している内容はインタビュー当時の情報です。