「プログラミング未経験からバックエンドエンジニアに」キーポイントは就職活動の成果物

「プログラミング未経験からバックエンドエンジニアに」キーポイントは就職活動の成果物

専業学生在学生就職その他男性20代

  • 専業学生

    花田 真弥さん

  • Python  就職活動  

サイバー大学に入学する前のことを教えてください

私はサイバー大学に入学する以前、外国語大学のスペイン語学科に通っていました。
元々人とコミュニケーションを取ることが好きで、多様な価値観や考え方に触れたいと思ううちに、世界に目を向けるようになったことがきっかけです。英語はさまざまな教材によって独学でも学べると考え、英語以外で世界中で使われているスペイン語を選択しました。

スペイン語の会話や文法だけでなく、文化や歴史など幅広く学んでいましたが、次第に「語学は社会で通用する武器になるのか?」と疑問を抱くようになり、自分にとっては手段のひとつでしかないと感じるようになりました。将来を見据えるうちに、これからの時代にITスキルが必須であり、Webプログラマーやエンジニアという職業があることが思い浮かびました。それらは、自分の頑張り次第で自身の市場価値を高められるということに魅力を感じ、IT分野に興味を持ち始めました。

サイバー大学を選んだ理由は何ですか?

サイバー大学のことは高校時代から知っていました。特徴的な大学名なので印象に残っていて、興味本位で調べたところ、ITのことが学べる通信制大学だとわかりました。プログラミング、ネットワークセキュリティ、アルゴリズムといったITに関することだけでなく、プロジェクトマネジメントなどのビジネスについても幅広く学べるという点に魅力を感じ、入学することを決意しました。

また、学業とアルバイトを両立しやすい点も決め手のひとつになりました。転入学する条件として、自分で学費を捻出するという両親との取り決めがあったため、通学不要で自分の好きな時間帯に受講できるサイバー大学は、私にとって最適な選択肢だと思いました。

入学して感じたことは何ですか?

人生初の完全オンライン授業。入学当初はどのように受講すればいいのか戸惑いました。ノートを取りながら受講するというこれまでのスタイルで臨んだものの、あまり効率良く学ぶことができず…何かいい方法はないかと調べるうちに、iPadを活用する方法に辿り着きました。

GoodNotesというアプリに学習資料のPDFを保存して、Apple Pencilを使って大事なところにアンダーラインを引いたり、メモを書き込んでいます。そうすることで単純に手書きの工数が減っただけでなく、ノート全体からテキストや手書き文字を検索することで効率良く見返すことができるようになり、スムーズに受講できるようになりました。

また、これまでと違って1人で受講することになりましたが、自分のペースで学習を進められるため、想像以上に快適でした。通学している時はつい友人と話し込んでしまうこともありましたが、集中して勉強できるようになったことで、メリハリをつけられるようになりました。結果的にタイムマネジメント力が向上し、「学業」「アルバイト」「プライベート」を軸にしたライフスタイルを確立できるようになりました。

印象に残っている科目を教えてください

特に印象的な科目は、プログラミングの面白さに気づくきっかけとなった「ソフトウェア開発論I※」です。プログラミング未経験でしたが、初学者向けの演習を通じて手を動かしながらプログラミングの概念や知識を取り込み、初めて自分で動くものを制作しました。

自分で考えたことをコードに落とし込み、それを動かすことに面白さを感じ、経験を重ねるにつれてプログラミングの奥深さ、ものづくりの楽しさを知り、虜になっていきました。言語としては授業で扱われているJavaやPythonを中心に、参考書やYouTube動画、ネット上で学べる外部の講座なども利用して学びを深めています。

プログラミングの学びを深めるにつれて、ITエンジニアという仕事に興味を持つようになりました。私が学んでいるプログラミング言語はバックエンドの開発に利用されているため、自ずとバックエンドエンジニアをめざすようになりました。

※現:Pythonプログラミング入門

就職活動の感想を聞かせてください

勉強しているPythonのアウトプットの場として、ITエンジニア向けの学習プラットフォームを利用しているのですが、同じ企業が提供している就活サービスから企業にエントリーしました。コロナ禍での就職活動でしたので、会社説明会はほとんどオンラインで行われました。私の場合、就活サービス経由でスカウトをいただいた会社の人事担当の方と、1対1で面談する形式が多かったです。バックエンドエンジニアをめざすという軸でエントリーしたため、良くも悪くも各社の仕事内容に大きな差はありませんでした。そのため、選ぶ基準を「会社の事業内容」「メリハリのある職場」に定めてお話をうかがうようにしました。

また、ITエンジニアの就職活動では、さまざまな成果物を提出します。私の場合アルバイト先で活用している制作物が中心でした。例えば、売上実績から目標計画を立案するのに必要なデータ収集作業をPythonで自動化した実績や、従業員同士のコミュニケーション用に制作したWebアプリなどがあります。

企業からは制作物を作った経緯、拘った点や課題について踏み込んだ質問がありました。制作する目的や目標が明確で、実現するために必要な知識やスキルを自分で学び、それを応用して制作することが求められるため、とてもシビアだと感じました。授業の演習で制作したものは「自分の成果物」として見なされなかったので、授業以外の学びや情報のキャッチアップが重要なのだと実感しました。

面接はいかがでしたか?

通信制大学の学生が多くないからかもしれませんが、サイバー大学での学びについて興味を持ってくださる会社が多く、好印象を残せたという手応えを感じました。しかしその一方で、前の大学を中退した理由や計画性について、深く掘り下げられるにつれて上手く答えられないこともあり、悔しい思いをしました。どの会社からも聞かれる重要なことだと感じたので、これまで以上に自己分析に力を入れるようになりました。その流れで大学のキャリアサポートセンターに相談するようになり、面接練習などのサポートをしていただくようになりました。

面接練習は、エントリーシートや履歴書に書いたことについて、実際の面接のように質問してもらい、自分の言葉で回答するという一問一答形式で行われました。回答内容に対するフィードバックをもらい、エントリーシートの記入内容と回答に矛盾点がないようブラッシュアップを重ねました。繰り返し対応していただいたおかげもあって、自信を持って面接に臨めるようになり、結果的に第一希望も含めて複数社から内定をいただくことができました。

今後の目標を教えてください

内定を受諾した会社は、エンジニアだけでなくデジタルアートや他業界・他分野で活躍する人が集っているため、そういう人たちからさまざまな発想や知識をたくさん吸収し、自分の視野を広げていきたいです。あわせて、大学で身に付けたIT知識を土台にして、エンジニアの肝である高度な技術力を身に付けつつ、デザインチーム、営業、ディレクターやプロマネなど、他部署のスタッフと連携するうえで必要なコミュニケーション能力を磨いていければと思います。

現在 入学を検討されている方に一言お願いします

やりたいことが多い、時間を効率的に使いたいといった悩みのある方に、サイバー大学は最適だと思います。時間割を自分で決めて受講するため、アルバイトや他の学習に合わせて受講することができる反面、学習の習慣化やタイムマネジメント、自己管理能力が必要です。初めは難しいと思いますが、ルーティン化できるようになればそれほど大変なことではありません。

ITエンジニアをめざしている方、あるいは興味を持っている方にとって、自分の意思で制作物を作ることで普段の学びの質を高めることができます。自然と授業につながる予習になりますので、授業と自己学習の互いを補い合いながら、いい循環で学んでいけると思いますよ。

※掲載している内容はインタビュー当時の情報です。