「経営とは何か?」根本から学び大学院進学を実現。MBA取得後の目標は海外進出への挑戦

「経営とは何か?」根本から学び大学院進学を実現。MBA取得後の目標は海外進出への挑戦

社会人学生卒業生進学起業・経営男性50代以上

  • 飲食店経営

    三浦 秀仁さん

  • SBI大学院大学  リカレント教育  

入学したきっかけを教えてください

現在、私は大分県で飲食店を経営しています。妻の実家が経営していた飲食店を手伝うようになったことをきっかけに経営者となりました。数年間の下積みを経て新たに居酒屋をオープンしたところから、私の経営者生活が始まりました。当時、何か経営ノウハウがあったわけではありませんが、チャレンジ精神だけは旺盛で、居酒屋だけに留まらず弁当屋、唐揚げ屋など幅広く店舗を拡大していきました。一時は10店舗弱を運営するほどにまでなりましたが、管理の甘さから経営が傾き、事業の縮小を余儀なくされました。

「このままでは会社が潰れてしまう」
そういった危機感から、自分に何が足りないのかを真剣に考えるようになり、知識もさることながら「経営とは何か?」という根本的なことを理解できていないことに気付きました。その後、専門家の講演に参加しながら独学で学ぶにつれて、基礎から順を追って経営のことを学びたいと思うようになり、ビジネスのことを体系的に学べるサイバー大学に興味を持ちました。通学不要で、高校を中退した自分でも特修生として入学できることが決め手となりました。

どのように受講を進めていましたか?

平均すると1日2時間程度受講していましたが、曜日や時間帯を決めていたわけではなく、空いた時間に受講することが多かったです。経営者の仕事は24時間、年中無休ではありますが、逆にその気になれば平日も休日も関係なく、いつでも時間を作り出すことができます。たとえば、会議や打ち合わせの間にスキマ時間ができると、一度帰宅して受講することもありました。経営者だからこそできる受講スタイルなのかもしれませんが、予定を上手く調整することで思いのほか学習時間を作ることができました。

仕事の合間を縫って勉強する生活を続けていくうちに、一日一日を有効に使うという時間管理の意識が強くなりました。これまでの会議は、予定時間より長引くことを前提として、店舗ごとに曜日を分けて実施していましたが、できるだけ同じ曜日にまとめて行うようにしました。そうすることで、長くなりがちだった会議を時間内に終わらせるという意識が芽生え、内容の濃い議論ができるようになりました。また、スケジュールを整理することでまとまった時間が取れるようになり、勉強だけでなく他の仕事にも充てることができるようになりました。

本学に入学して変わったと感じるところはありますか?

「自分にはまだ可能性があるかもしれない」という自信がつきました。
これまで多くの店舗を出店してきましたが、それと同じくらい撤退もしてきました。それだけ多くの失敗をしてきたわけですが、「なぜ失敗したのか」ということを明確に分析できていませんでした。サイバー大学の授業を通じて、ロジカルな観点から失敗の要因を考えられるようになり、どこで選択を間違えてしまったのか、客観的に分析できるようになりました。今では、同じ過ちを繰り返すことはないと思えるようになりました。

また、これまでは10店舗以上の規模になると従業員を管理しきれないと思っていて、それが自分の限界だと感じていました。しかし、失敗した原因を分析できるようになったことで視野が広がり、今まで限界だと思っていたことは限界でも何でもなく、自分の力不足に過ぎなかったのだと気付かされました。工夫次第で20〜30店舗程度は経営できそうだなと思っています。

本学を卒業後、進学したSBI大学院大学での学びはいかがでしたか?

サイバー大学に在学中、SBI大学院大学のMBA単科コースで一部の科目を受講していました。サイバー大学を卒業後、進学して経営の真髄を学ぼうと考えていたため、まずは大学院の学びを体験しようと思い挑戦しました。

大学院での授業もサイバー大学と同様に、基本的にはオンライン形式で実施されますが、授業によっては対面で行われることもありました。その中の「ブランディング」の授業では、観光に関する地域ブランディングというテーマで、実際の企業でマーケティング戦略の立案およびブランディング構築をする課題授業があります。その中で私の住む大分県内の町が課題の対象に選ばれたこともあります。観光地の調査や地域住民との交流を通じて課題を進めながら、時には酒席でざっくばらんに経営のことを語り合うこともありました。

サイバー大学の授業では、このように顔と顔を突き合わせて授業を受けたり、ワーキンググループを作って実践課題を行うことがほとんどなかったため、最初は戸惑う部分もありました。それでも、Web会議やチャットを活用しながら共同で課題を進めることで、さまざまな知識を吸収することができるだけでなく、多角的な視点を持つことができるようになりました。多様なバックボーンを持つ方々と接することで、人とのつながりや人脈の重要性も実感することができました。

MBA単科コースという立場であるにも関わらず、ここまで密接に携わることができたのは異例だったかもしれませんが、それだけ期待されているということを感じ、MBA本科コースに入学したいという気持ちが益々強くなりました。

学んだことでビジネスに活かせていることは?

マーケティング、会計、経理、法律、ITスキルなど、学んできたことで無駄になったものはありませんが、例を上げるとしたら資金繰りのことがあります。融資のお願いをする際に、これまでは自分の考えを100%伝えることが難しいと感じていました。しかし、「どれだけ夢のある商売なのか」「どれくらい儲かるのか」というポイントを押さえる重要さ、逆にいらないところは割り切って省くという潔さを持ったプレゼン資料の作り方を学んだことで乗り越えられました。

また、銀行出身の先生には融資面談の予行練習を行っていただきました。融資したいと思わせるような、相手の立場に立った事業計画書を作り上げるということも学び、新規出店する際の融資依頼に応用することができました。結果的に融資を受けることができただけでなく、担当者の方からは「追加で融資したいくらいだ」と言われたことが印象に残っています。サイバー大学とSBI大学院大学で学んでいなかったら実現していなかったことで、学びの場を提供していただき本当に感謝しています。

今後の目標を教えてください

これまで授業を受けた中で作成した東京進出の事業計画書に基づいて、東京での出店計画を進めていきたいと考えています。このご時世なので計画から2年ほど遅れる見込みではありますが、着々と進めていくつもりです。

また、学んだ知識を実践へ活かすことで培ってきた経営スキルを発揮し、昔からの夢である海外進出に挑戦したいと考えています。この目標は最近まで内に秘めてきたのですが、こうして積極的に発言することでステークホルダーを紹介してもらえたり、思いがけないところで情報を得られることがあります。何らかのフィードバックが必ずあるため、事あるごとに自分の意思を表明するようにしています。なかなか見通しが立てられない状況ではありますが、いずれ実現したいと考えています。

現在 入学を検討されている方に一言お願いします

入学によるデメリットよりも、卒業してからのメリットの方がはるかに大きいということを、経験者として皆さんにお伝えしたいです。中には入学することで犠牲にするものがあるという方もいらっしゃると思うので、デメリットが全くないとは言えませんが、入学することに意欲を持っているような向上心のある方であれば、後悔は絶対しないと思います。登りかけているその階段、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

また、サイバー大学では、さまざま授業が開講されていますが、ひとつとして無駄な授業はなかったなと感じています。ただ受講するだけでは実になりませんが、吸収して自分のものにしてやろうという気持ちを持って臨めば、学びの可能性は無限大です。

※掲載している内容はインタビュー当時の情報です。