2025.07.15

大学からのお知らせ

本学では、大学での組織的なFD活動の一環として、教員同士が教育実践や課題について発表し、意見交換を行うFD研究会を学内で定期的に開催しています。6月20日には今年度第1回となるFD研究会が開催されました。

今回のテーマは「授業運営における生成AIの活用」で、本学の専任教員である大江教授から、担当科目の制作や運営における生成AI活用事例が紹介されました。注目度の高いテーマということもあり、専任教員34人名を含む教職員40人が参加し、活発な議論が行われました。

発表では、授業設計段階での活用から、既存のテスト問題をベースにした類題作成、学習資料の改訂、ルーブリックの作成、授業評価アンケートの分析等、さまざまな場面での活用事例や発展的な利用方法のアイディアが紹介されました。

さらに、教育分野に限らずさまざまな業界で生成AIを活用する際に共通して重要となるポイントや、教育改善の視点から各授業に応用する方法についても紹介がありました。特に、生成AIから質の高い出力を得るための「プロンプト改善のステップ」や、教員自身の話し方や癖をAIに学習させることで、より自然で個性的なスクリプト生成が可能となる点について説明があり、プロンプト設計の重要性が強調されました。

こうした発表を受け、会場の参加者も交えた議論となり、生成AIが作成する文章の特性や、学生による生成AIの不正利用の可能性、それに対応する小テストやレポート課題の工夫について意見交換がなされました。また、他大学のAI利用ガイドラインを参考に、本学における今後の利用ガイドラインの見直しに関する議論も深まりました。

今後も本学では、FD研究会を通じて教育の質向上に取り組んでまいります。