2025.03.24

通信制大学卒業は「大卒扱い」になる?就職・転職のアピールポイントも解説

自宅で高等教育を受けられる「通信制大学」は、卒業しても一般的な「大卒扱い」にならないという誤解があります。しかし実際には、文部科学省が認可した正式な大学であれば、通信制大学も卒業すると「大卒の学歴」として扱われるのです。本記事では、通信制大学の卒業で大卒扱いになる理由や、就職・転職活動時に意識したいポイントを解説します。

通信制大学の卒業者は「大卒扱い」となる

通信制大学は卒業することで「大卒扱い」となります。その理由について、まずは次のポイントから見ていきましょう。

  • 通信制大学は文部科学省に認可された高等教育機関
  • 通信制大学の歴史は長く1947年に始まった
  • 出願資格や修業年限は一般的な4年制大学と同じ

通信制大学は文部科学省に認可された高等教育機関

文部科学省が公開している「大学通信教育制度について」によると、通信制大学は「学校教育法第八十四条」に定められている、地理的・時間的制約がある社会人等を対象とした「正式な大学」です。つまり、通信制大学を卒業することで、一般的な4年制大学と同じ学士号の学位、いわゆる「大卒資格」が得られるということです。

通信制大学の歴史は長く1947年に始まった

前述した「大学通信教育制度について」によると、通信制大学の歴史は長く、時間や場所等の制約がある人にも大学教育の機会を提供するために、1947年に制度化されました。1950年に当時の文部省に正規の大学教育課程として認可され、1999年には大学院の修士課程、2004年には博士課程の通信制が始まっています。

出願資格や修業年限は一般的な4年制大学と同じ

一般的な4年制大学と同じく、通信制大学も「高校卒業」の学歴がなければ入学できません。
高校を卒業していない場合でも、「高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)」に合格することで、通信制大学の出願資格を満たせます。また修業年限は原則として4年ですが、編入学制度を利用することで卒業までの期間が短縮できます。

「通信制大学は大卒扱いにならない」と誤解されている理由

前述したように、通信制大学を卒業すると大卒扱いになりますが、それでも次のような理由から誤解が生じることがあります。

  • 学力試験を課されずに入学できるケースが多いため
  • 単位が修得しやすいイメージがあるため
  • 通信制大学の認知度がまだ低いため

学力試験を課されずに入学できるケースが多いため

通信制大学は基本的に学力試験を課されずに入学できるケースが多いため、「正式な大学ではない」ような誤解が生じることがあります。しかし、大卒という学歴は「どのように入学したか」ではなく、「何を学んだか」がもっとも重要です。卒業時に深い専門知識やスキルを習得できていれば、就職・転職時にほかの求職者との差別化を図ることは十分可能です。

単位が修得しやすいイメージがあるため

通信制大学は自宅学習が基本となるため、「単位が取りやすい」「専門的な学びができない」という誤解が生まれることがあります。

しかし実際には、一般的な4年制大学と同等以上にハイレベルな内容が学べる通信制大学もあり、単位修得の難易度はむしろ高いこともあります。特に1年次から専門分野について学べる通信制大学の場合は、努力次第では深い学びが可能です。

通信制大学の認知度がまだ低いため

通信制大学は認知度がまだ高くないため、その魅力が知られておらず、先入観に影響されてしまうことがあります。時間と場所の制約なく高等教育を受けることができ、深い教養・スキルが自主的に学べる通信制大学には、一般的な4年制大学とは違った魅力があるのです。

そこを就職・転職の自己PRや面接等でアピールできれば、「企業にとって必要な人材」として面接官に魅力的に感じてもらえる可能性があります。

通信制大学ならではのアピールポイント

通信制大学は大卒扱いになるため、就職・転職活動で不利になることは基本的にありません。しかし、前述したように通信制大学がどのような大学か知られていないことも多いため、次のような魅力をアピールすることが大切です。

  • 在学中に取得した資格
  • セルフマネジメント能力
  • 深い専門知識やスキル
  • 専攻分野に対する熱意

在学中に取得した資格

通信制大学では、学位・大卒資格はもちろん、さまざまな資格の取得もめざせます。例えば、「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」等のIT系の資格は、就職・転職時のアピールポイントになるでしょう。

資格取得に役立つ講座やサポートを提供している通信制大学や、資格取得で報奨金が得られることもあります。通信制大学「サイバー大学」では資格取得奨励金制度があるため、資格取得の費用負担も軽減可能です。

セルフマネジメント能力

通信制大学では、「履修の組み方」「受講スケジュールの設定」「日々の受講」「試験対策」等、すべてを自分自身で管理し続けなければいけません。通信制大学で学習を継続して卒業をめざすには、受け身ではない能動的な受講姿勢が欠かせないため、自然とセルフマネジメント能力が磨かれるのです。

これは社会人として日々の業務をこなすうえでも必須の能力であるため、一般的な4年制大学の卒業生と差別化しやすいポイントでもあります。

深い専門知識やスキル

通信制大学では、1年次の段階から専門分野に特化した知識・スキルを習得しやすく、実務に直結するような内容も多いです。例えばIT系の通信制大学の場合は、プログラミングの専門知識を身に付けてアプリの制作経験を自己PRで示す等、努力次第では深い知識・教養をアピールできる可能性があります。

専攻分野に対する熱意

通信制大学で学ぶにあたり、自宅学習で自身で問題を解決したり、社会人の場合は仕事と両立したりする必要があるため、相当の意志や意欲がなければ学位の取得は難しいでしょう。仕事と両立して学ぶセルフマネジメント能力や、専攻分野に対する熱意や優れた知識・スキルをアピールできれば、ほかの求職者との差別化が図れます。

「大卒扱い」の学歴になるための通信制大学の選び方

「大卒扱い」の学歴を得るためには、次のようなポイントを意識して、通信制大学を選ぶことが大切です。また、就職・転職活動の際の面接でも「なぜ通信制大学を選んだか」を聞かれる場合があるため、慎重に検討しましょう。

  • 学習内容やカリキュラムが自分に合うか
  • スクーリングの場所や頻度に対応できるか
  • 学習やキャリアのサポートが充実しているか

学習内容やカリキュラムが自分に合うか

「何を学びたいか」を主軸として、学習内容やカリキュラムが自分に合う通信制大学を選びましょう。本当に興味関心が深い分野でなければ、4年間にわたって自宅学習を続けることは困難です。適切な通信制大学を選ぶことで、熱意をもって学んで深い知識・教養を身に付けることができます。

スクーリングの場所や頻度に対応できるか

通信制大学は自宅学習が基本ですが、一定数の単位はスクーリング(対面授業)で修得する必要があるケースが多いです。スクーリングは指定された会場で行われるため、「会場が遠い」「頻度が高い」等の場合はスクーリングが負担になり、卒業が難しくなってしまうこともあります。

なお「サイバー大学」のように、eラーニングで学習が完結して、スクーリングが不要な通信制大学もあります。

学習やキャリアのサポートが充実しているか

通信制大学では自宅学習が基本なので、学習するうえで不明点・疑問点を解消しづらいことがあります。こうした学習の不安を解消するために、学習やキャリアのサポートが充実している通信制大学を選ぶことが大切です。

例えば、「サイバー大学」はフルオンラインの通信制大学だからこそ、履修計画・授業・学生生活はもちろん、キャリアやメンタルヘルス等、多方面からのサポート体制が充実しているため、安心して学ぶことができます。

大卒扱いの学歴をめざすなら「サイバー大学」へ!

通信制大学は文部科学省の認可を受けた大学なので、卒業することで「大卒扱い」の学歴・学士を得ることができます。ただし、通信制大学は自宅学習が基本でセルフマネジメントが求められるため、「本当に学びたいこと」が学べてサポート体制も充実しているところを選ぶことが大切です。

フルオンラインの通信制大学「サイバー大学」は、スクーリングが不要なので全国どこでも、海外(※GDPR加盟国以外)からでも高等教育が受けられます。また就職支援に関しても、専門資格があるスタッフの徹底的なサポートを受けることができ、公式コミュニティでの情報共有や発信もできるので安心です。

実際に2024年3月の卒業生のうち、卒業時の年齢が24歳以下の学生の就職率は95.8%となっており、多くの卒業生が就職・転職に成功しています。また、社会人でサイバー大学を卒業して現職を継続する場合でも、キャリアアップが実現できたケースも多いです。これから大卒扱いの学歴をめざす方は、この機会にぜひサイバー大学を検討してみてください。