サイバー大学大学長

川原 洋Hiroshi Kawahara

「オンライン大学で学ぶ意義」

川原 洋

2024年4月より、サイバー大学は日本の大学で初めて、学位プログラムにおける学習内容をより細分化した分野ごとに認証するマイクロクレデンシャル制のカリキュラムを開始しました。

しかし、マイクロクレデンシャルの導入によって、従来の専門科目や教養・外国語科目の履修方法や履修体系が大きく変わるわけではありません。「ビジネスのわかるITエンジニア」「ITのわかるビジネスパーソン」の育成がサイバー大学の教育目標であることも不動です。むしろ、学位取得に至る専門分野の学力強化と学修分野の多様性を両立することとなります。

例えば「IT総合学基礎」というブロンズバッジで指定されている専門基礎科目8科目の履修を起点として、テクノロジー分野で上位バッジを取得するには、まず「テクノロジー基礎I」と「テクノロジー基礎II」のシルバーバッジを取得し、テクノロジー系の高度な学修分野ごとに分類されたゴールドバッジの取得に進みます。
4種類のゴールドバッジのなかから、どれかひとつを選び、最終的にはその分野で卒業研究科目の履修へと進み、プラチナバッジの取得をめざします。
ここではひとつの履修経路だけを選択するのではなく、併せてほかのテクノロジー分野のゴールドバッジをすべて取得する「テクノロジーマスター」型の履修モデルを選ぶか、あるいは「ビジネス基礎」と「テクノロジー基礎I」シルバーバッジの取得を経て、ビジネス分野のゴールドバッジを取得する、「文理二刀流型」の履修モデルを選ぶか、柔軟に選択が可能です。
さらにそれぞれのゴールドバッジの取得では、妥協が許されない専門科目の履修を進めることができます。

くわえて、このマイクロクレデンシャルによる履修モデルでは、在学時に取得したバッジに包含されていた科目の学び直しができるだけでなく、在学中には取得できなかった新たなバッジを卒業した後でも取得することができます。
これがサイバー大学流の継続学習です。

このように、サイバー大学は、あらゆる年代の学習者に対し、実践的な技能の習得と恒久的な教養と知性を身に付けられる大学として、生涯を通じて柔軟に学べる環境を提供し続けていきます。

川原 洋