本学のマイクロクレデンシャルを取得したデジタル証明として発行しているオープンバッジには、各分野の難易度に応じたランク(「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」)が定義されています。各ランクのレベルについては、そのマイクロクレデンシャルを構成する科目の配当年次や学修の段階や順序等を表した科目ナンバリング(注1)の他、ITスキル標準(注2)(専門科目の場合)やCEFR(注3)(英語科目の場合)など、外部のスキル標準などとも対応させながら設定しています。

また、数理・データサイエンス・AI教育プログラム(MDASH)のリテラシーレベルや応用基礎レベルなど一部のバッジは、文部科学省などの外部団体の認定制度によって認定されたランクが定義されている場合もあります。本学でマイクロクレデンシャルとして発行しているオープンバッジのレベル、ランクについては以下のとおりです。

ブロンズ Bronze

大学1~2年次に学べる科目を中心に構成されているバッジです。本学の科目ナンバリングによる科目コードでは100番台の科目が中心です。また、専門科目では、ITスキル標準(ITSS)の7段階のレベルのうち、レベル1に相当する内容を扱っています。英語科目では、CEFR A2~B1に相当する内容を扱っています。

シルバー Silver

大学2~3年次に学べる科目を中心に構成されているバッジです。本学の科目ナンバリングによる科目コードでは200番台の科目が中心です。また、専門科目では、ITスキル標準(ITSS)の7段階のレベルのうち、レベル1に相当する内容を扱っています。英語科目では、CEFR B1~B2に相当する内容を扱っています。

ゴールド Gold

大学3~4年次に学べる科目を中心に構成されているバッジです。本学の科目ナンバリングによる科目コードでは300番台の科目が中心です。また、専門科目では、ITスキル標準(ITSS)の7段階のレベルのうち、レベル2に相当する内容を扱っています。

プラチナ Plutinum

大学4年次の卒業研究科目に相当する科目によって構成されているバッジです。本学の科目ナンバリングによる科目コードでは400番台の科目が中心です。また、専門科目では、ITスキル標準(ITSS)の7段階のレベルのうち、レベル2~3に相当する内容を扱っています。

MDASHリテラシーレベル MDASH Literacy

MDASHリテラシーレベルは、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度によって定められているレベルで、データと社会との関係性を学ぶ「導入」、データを読み解き、扱うための基礎的な能力を学ぶ「基礎」、データやAIを利活用する際の倫理的・法的・社会的な留意点などを学ぶ「心得」などにより構成されており、大学等のすべての学生が身に付けておくべき素養として位置づけられています。

MDASH応用基礎レベル MDASH Advanced Literacy

MDASH応用基礎レベルは、数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度によって定められているレベルで、リテラシーレベルの教育を補完的・発展的に学び、データから意味を抽出し、現場にフィードバックする能力、AIを活用し課題解決につなげる基礎能力を修得し、自らの専門分野に数理・データサイエンス・AIを応用するための大局的な視点を獲得することを目標としており、リテラシーレベルとエキスパートレベルの教育の橋渡しとなる教育として位置づけられています。

(注1)科目ナンバリングについて

科目ナンバリングは一般的に、授業科目に適切な番号を付し分類することで、学修の段階や順序等を表し、教育課程の体系性を明示する仕組みのことで、本学でも開講されるすべての科目を分野とレベルに応じて分類した「科目コード」を付与することによって、学生の皆さんが計画的な履修を行えるようにしています。

(注2)ITSS(ITスキル標準)とは

ITスキル標準(ITSS)は、経済産業省が定めた、各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標であり、産学におけるITサービス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な「ものさし」(共通枠組)を提供しようとするものです。ITサービスの分野11職種38専門分野ごとに、最高7段階のスキル・レベルを設定しています。

(注3)CEFR(セファール)とは

CEFRは、Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略で、ヨーロッパで、「外国語学習者の習得状況・言語運用能力」を示す共通の基準として設けられました。2001年に発表され、文部科学省が新学習指導要領における英語の評価指標としても使用している等、学術界・ビジネス界で広く活用されています。