基本情報技術者試験の合格を独学でめざす場合は、適切な勉強法で対策する必要があります。しかし、IT分野に関する専門知識が求められるため、「どのように勉強すべきか分からない」ことも多いでしょう。そこで本記事では、基本情報技術者試験を独学で対策するための勉強法について解説します。
基本情報技術者試験は独学でも合格できる?
基本情報技術者試験に独学で合格できる可能性について、次のポイントから解説します。
- 独学でも合格できる可能性がある
- 初学者の場合は約200時間の勉強時間が必
独学でも合格できる可能性がある
基本情報技術者試験は、IT分野の専門知識というよりは「基本知識」が問われる資格試験です。
IPAが提唱する「共通キャリア・スキルフレームワーク」によると、基本情報技術者試験の難易度はレベル2、つまり初級クラスとなっています。またIPAの「統計情報」によると、合格率はおおむね50%前後で推移しているため、基本情報技術者試験は独学でも比較的合格しやすい資格試験だといえるでしょう。
初学者の場合は約200時間の勉強時間が必要
初学者が基本情報技術者試験に合格するためには、一般的に200時間前後の勉強時間が必要だといわれています。1日当たり2時間勉強した場合は、3~4か月ほどの学習期間に相当します。もちろん、IT分野の知識や経験がある人は、より短期間の学習期間で合格できる可能性もあるでしょう。
基本情報技術者試験の独学勉強法

基本情報技術者試験に独学で合格するためには、次のような勉強法を意識しましょう。
- まずは「科目A試験」の内容を理解する
- 「科目B試験」の勉強時間を多めに取る
- 「過去問題」をひたすら解き続ける
まずは「科目A試験」の内容を理解する
基本情報技術者試験は「科目A試験」と「科目B試験」の2つに分かれていますが、まずは科目A試験の次の出題内容について理解することが大切です。
テクノロジ系 |
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マネジメント系 |
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ストラテジ系 |
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科目B試験は科目A試験の範囲の応用的な内容となるため、上記の基礎について理解できていなければ、科目B試験の対策は困難となります。そのため、まずは基礎から丁寧に学ぶ必要があります。
「科目B試験」の勉強時間を多めに取る
「科目A試験」の内容がある程度理解できたら、科目B試験の次の出題内容への理解を深めていきましょう。
- アルゴリズムとプログラミング
- 情報セキュリティ
特に重要度が高いのが「アルゴリズムとプログラミング」の分野ですが、IT分野の初学者にとっては難易度が高いため、勉強時間を多めに取ることが大切です。アルゴリズムについては、再帰・スタック・キュー・木構造・連結リスト・文字列処理等、プログラミングで特に扱うことが多い分野が問われます。
「過去問題」をひたすら解き続ける
基本情報技術者試験は、過去に出題された内容と類似する問題が出題されることが少なくありません。そのため、過去問を繰り返しこなすことで全体の傾向をつかみ、本番でも同じように問題が解けるようになるのです。テキストを最初から丸暗記するのではなく、過去問を解いて分からない場所を復習して定着させるというのが、効率的に合格へ近づくためのコツです。
基本情報技術者試験の独学勉強法の注意点
基本情報技術者試験の独学での勉強法を実践する際は、次のようなポイントに注意が必要です。
- 初学者は挫折してしまいやすい
- モチベーション管理が必要
- 不明点・疑問点を質問できない
初学者は挫折してしまいやすい
IT分野の経験が全くない人は、基本情報技術者試験の独学で挫折してしまいやすい傾向があります。なぜなら、独学の場合はすべて一人で対処する必要があり、分からない部分があってもほかの人のサポートが得られないためです。独学で学習できるか不安な場合は、大学やスクール等で講師の指導を受けるのがお勧めです。
モチベーション管理が必要
基本情報技術者試験に限らず、資格試験の勉強はモチベーションを維持できなければ続きません。独学の場合は教材の選定からスケジュールの設定・管理等、すべてを自分で行わないといけません。自己管理が不十分な場合は、学習ペースが遅れたり学習効率が低下したりして、試験日までに対策が間に合わないこともあります。自主的に学び続けられる自信がない場合は、スケジュールやカリキュラムが管理された大学やスクール等で学ぶ方が無難です。
不明点・疑問点を質問できない
独学で基本情報技術者試験の対策を行う場合、すべてを自分の力で学ぶ必要があるため、不明点や疑問点があっても誰かに質問することはできません。学習難易度が高い科目B試験の分野では、基礎知識をしっかり理解しておく必要があるため、疑問点を解消できないことで合格の可能性が低下してしまいます。大学やスクール等であれば、丁寧なサポートを得ながら学べるので、安心して基本情報技術者試験の対策ができるでしょう。
基本情報技術者試験に合格するためのポイント

基本情報技術者試験に合格するために、次のようなポイントを意識しましょう。
- とにかく「継続」を意識する
- 「科目B試験」は復習が特に大切
- 大学やスクール等を活用する
とにかく「継続」を意識する
基本情報技術者試験に合格するためは、とにかく継続して勉強し続ける必要があります。日々の仕事や家事等が忙しくて、勉強時間が取りづらいこともあるかもしれませんが、「テキストを1ページだけでも読む」「過去問を1問だけでも解く」等、少しずつでも学習を進めていくことが大切です。
「科目B試験」は復習が特に大切
基本情報技術者試験の試験対策では、科目B試験の出題範囲への理解が特に重要になります。アルゴリズムやプログラミングのような、IT分野の未経験者には慣れない専門分野の知識が問われるため、時間をかけた丁寧な対策が欠かせません。前述したように、基本情報技術者試験では過去問対策が重要なので、過去問を繰り返し解いて間違えた部分はテキストや参考書等で復習し、少しずつ知識を定着させていくことが大切です。
大学やスクール等を活用する
基本情報技術者試験は独学でも合格は可能ですが、IT分野に慣れていない場合は難しい部分もあるため、大学やスクール等で学ぶ方が効果的です。大学やスクールでは、周辺知識も含めて体系的に学べるため、基本情報技術者試験に合格した後は上位資格の取得をめざすための勉強もできます。資格の取得だけではなく、就職・転職のサポートも充実しているため、転職やキャリアアップにも役立つでしょう。
通信制大学の「サイバー大学」では、基本情報技術者試験の取得に活かせる科目が豊富にあるため、試験対策はもちろん実務に役立つ知識・スキルを身に付けることができます。
基本情報技術者試験の取得をめざすならサイバー大学へ!
基本情報技術者試験は、独学でも比較的合格しやすいですが、IT未経験者にとっては学びづらい部分があります。特に「科目B試験」の内容については、独学のハードルが高いかもしれません。そこで大学やスクール等を活用してみるのがお勧めです。
通信制大学の「サイバー大学」では、自学自習では習得が難しい知識が体系的に学べます。資格取得に活かせる科目が豊富で、「資格取得奨励金制度」もあるため効果的に学ぶことが可能です。また、卒業に必要な単位を修得すれば、大卒資格(学士号)学位が取得できるのも大きなメリットです。学修支援はもちろん、進路選択や卒業後のキャリア形成のサポート等も充実しており、就職・転職の幅が広がるでしょう。
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