2025.01.20

情報セキュリティマネジメント試験の難易度は高い?過去問の重要性や勉強時間を解説

情報セキュリティマネジメント試験は、IT分野のなかでも「セキュリティ」関連の知識が問われるため、「難易度が高い」というイメージがあるかもしれません。しかし実際には合格率が高いため、比較的対策しやすい資格試験だといえます。

ただし、情報セキュリティマネジメント試験に合格するためには、適切な勉強方法・時間を意識することが大切です。そこで本記事では、情報セキュリティマネジメント試験の難易度や勉強時間について解説します。

情報セキュリティマネジメント試験の難易度

情報セキュリティマネジメント試験の難易度について、まずは次のポイントから見ていきましょう。

  • 資格のレベルは「レベル2」に該当する
  • 合格率は70%前後なので受かりやすい
  • 合格には600点以上の得点が必要
  • 合格に必要な勉強時間は約200時間

資格のレベルは「レベル2」に該当する

IPAが提唱する「共通キャリア・スキルフレームワーク」によると、情報セキュリティマネジメント試験の難易度はレベル2となっています。情報処理技術者試験のレベルは、基礎知識が問われるレベル1から高度な専門知識が求められるレベル4まであります。初学者向けの「ITパスポート試験」の難易度がレベル1なので、情報セキュリティマネジメント試験はその上位資格だといえるでしょう。

合格率は70%前後なので受かりやすい

IPAの統計資料によると、情報セキュリティマネジメント試験の合格率は70%前後で推移しており、これはほかのIT系国家資格と比べても非常に高い水準にあります。そのため、情報セキュリティマネジメント試験は比較的難易度が低く、IT分野の経験者はもちろん初学者にとっても受かりやすい資格試験だと考えられます。

合格には600点以上の得点が必要

情報セキュリティマネジメント試験には、「科目A試験」と「科目B試験」の2つに分かれており、合わせて1,000点満点中600点以上で合格となります。なお科目Aは四肢択一式、科目Bは多肢選択式となっており、出題内容が少し異なっているので注意が必要です。科目Aでは情報セキュリティの基礎力、科目Bではより実践的な知識が問われます。

合格に必要な勉強時間は約200時間

情報セキュリティマネジメント試験に合格するためには、一般的に200時間前後の勉強時間が必要だといわれています。勉強時間が1日当たり2時間の場合は、3か月ほどで情報セキュリティマネジメント試験の対策ができる計算になります。

ほかの情報処理技術者試験との難易度比較

情報セキュリティマネジメント試験と、ほかの情報処理技術者試験との難易度比較は次の通りです。

  • ITパスポート試験は難易度が1レベル低い
  • 基本情報技術者試験とは同じ難易度
  • 応用情報技術者試験はより上位の資格
  • 情報処理安全確保支援士試験は高難易度

ITパスポート試験は難易度が1レベル低い

前述したように、ITパスポート試験の難易度はレベル1ですが、情報セキュリティマネジメント試験はレベル2となっています。つまり、ITパスポート試験は情報セキュリティマネジメント試験と比べて、難易度が低いといえるでしょう。

基本情報技術者試験とは同じ難易度

基本情報技術者試験はレベル2なので、情報セキュリティマネジメント試験と同程度の難易度となります。ただし、基本情報技術者試験はIT技術者向けの試験である一方で、情報セキュリティマネジメント試験は「IT使用者」と幅が広いため、両者は対象者が異なるといえます。

応用情報技術者試験はより上位の資格

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験や情報セキュリティマネジメント試験と比べて、一段階レベルが高い資格試験です。応用情報技術者試験の対象者は基本情報技術者試験と同じくIT技術者なので、応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位資格であるといえます。ただし、応用情報技術者試験には受験資格はないため、基本情報技術者試験を取得しなくても、いきなり挑戦可能です。

情報処理安全確保支援士試験は高難易度

情報処理安全確保支援士試験はレベル4となるため、情報処理技術者試験のなかでは最高の難易度となります。情報処理安全確保支援士試験の対象者は、情報セキュリティを取り扱うITエンジニアです。そのため、情報セキュリティマネジメント試験や応用情報技術者試験の上位資格であるといえるでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験に合格するポイント

情報セキュリティマネジメント試験に合格するためには、次のポイントを意識することが大切です。

  • 過去問を繰り返し解いて傾向をつかむ
  • 出題頻度の高い「重点分野」を重視する
  • 「科目B試験」の対策を丁寧に行う
  • 学校やスクールを活用して受験に備える

過去問を繰り返し解いて傾向をつかむ

市販の問題集や公式サイトの過去問などを活用し、過去問を繰り返し解くことが大切です。情報セキュリティマネジメント試験では、基本的に過去問に類似する問題が出題されることが多い傾向があります。そのため、過去問を繰り返すことで出題傾向をつかむことができ、実際の試験でもスムーズに解きやすくなるのです。

出題頻度の高い「重点分野」を重視する

情報セキュリティマネジメント試験に合格するためには、科目Aで特に出題頻度の高い「重点分野」を中心に学習することが大切です。「情報セキュリティ全般」「情報セキュリティ管理」「情報セキュリティ対策」「情報セキュリティ関連法規」が該当するため、時間を多めに取って丁寧に学びましょう。

「科目B試験」の対策を丁寧に行う

基本的な知識が問われる「科目A試験」に対し、「科目B試験」ではケーススタディによる実践的なスキルが試されます。つまり、科目B試験の方が実践的で難易度が高いため、情報セキュリティマネジメント試験に合格するためには、時間をかけて科目B試験の対策を丁寧に行っておくことが大切だということです。ただし、科目Bは科目Aの知識が前提なので、前述したようにまずは科目Aを重点的に学ぶ必要があります。

学校やスクールを活用して受験に備える

情報セキュリティマネジメント試験の学習は独学でも可能ですが、IT分野の経験があまりない人にとっては難しいこともあります。大学やスクール等に通うことで、周辺知識を含めて体系的に学ぶことができるため、実務やより上位資格へのチャレンジにも効果的です。

例えば通信制大学の「サイバー大学」では、情報セキュリティマネジメント試験の勉強に活かせる科目が豊富にあるため、実践的なITスキルが身に付くうえに効果的な試験対策ができます。学習サポートがしっかりしており、分からないところを質問できるので安心です。

情報セキュリティマネジメント試験の取得をめざすならサイバー大学へ!

情報セキュリティマネジメント試験はレベル2に該当し合格率も高いため、比較的難易度が低い資格試験だといえます。しかし、IT初学者には難しい部分もあるほか、より上位の資格もめざすのであれば、体系的に学べる大学やスクールがお勧めです。

通信制大学の「サイバー大学」では、情報セキュリティマネジメント試験の関連分野について、自学自習では習得が難しい知識を体系的に学べ、幅広い知識が身に付けられます。資格取得に活かせる科目が豊富で、「資格取得奨励金制度」により金銭的負担が軽減できるため、モチベーションを高め学べることも魅力です。

また、卒業に必要な単位を修得すれば、大卒資格(学士号)学位が取得できるのも大きなメリットです。学修支援はもちろん、進路選択や卒業後のキャリア形成のサポート等も充実しており、就職・転職の幅が広がるでしょう。情報セキュリティマネジメント試験の取得に関してお悩みの方は、この機会にぜひサイバー大学を検討してみてください。