ITパスポート試験の受験を検討する際は、独学でも合格できるか気になるのではないでしょうか。ITパスポート試験は難易度が易しめの資格ではありますが、適切な勉強法を意識することが大切です。そこで本記事では、ITパスポート試験の対策を独学で行うメリット・デメリットや、お勧めの勉強法について解説します。
ITパスポート試験は独学でも合格できる?
ITパスポート試験は、独学でも合格できる可能性が十分にあります。その理由について、次のポイントから解説します。
- 合格難易度は比較的低い
- 100時間前後の学習時間が必要
合格難易度は比較的低い
ITパスポート試験の難易度は、IPAが提唱する「共通キャリア・スキルフレームワーク」によるとレベル1。つまり初級クラスとなっています。またIPAの「統計情報」によると、合格率はおおむね50%前後で推移しています。以上の点から、ITパスポート試験は独学でも比較的合格しやすい資格試験だといえるでしょう。
100時間前後の学習時間が必要
ITパスポート試験に合格するためには、一般的に100時間前後の勉強時間が必要だといわれています。1日当たり2時間勉強した場合は、2か月ほどの学習期間が必要となるため、その点を考慮した学習スケジュールを設定しておきましょう。
ITパスポート試験の対策を独学で行うメリット
ITパスポート試験を独学で学習するメリットとして、次のようなものが挙げられます。
- 学習コストが抑えられる
- 自分に合う参考書が選べる
- 自分のペースで自由に学習できる
学習コストが抑えられる
独学で学ぶ場合は、基本的には参考書やテキストの費用だけで、ITパスポート試験に必要な知識を習得できます。市販の書籍や参考書は、2,000円~3,000円前後で購入できることが多いです。一方で大学やスクール等で学ぶ場合は、相応の入学金や授業料等が必要になるため、コストという点だけを見れば独学の方が有利となります。
自分に合う参考書が選べる
参考書やテキストには、自身のレベルや学習スタイルによって「向き」「不向き」がありますが、独学の場合は自分に合うものが選びやすい傾向があります。例えば、これまでにIT分野の経験が全くない場合は初学者向きのテキスト、経験がある人は苦手な分野に特化した参考書を選ぶ等です。
自分のペースで自由に学習できる
独学の場合は自分で学習期間やペースを決めて、自由に学ぶことができます。予備校やスクールで学習する場合は通学のための時間が必要になりますが、仕事や家事等でスケジュール調整が困難なことがあります。一方で独学であれば、スキマ時間を活用してコツコツ学ぶことも可能です。なお、通学が不要でオンラインで学習が完結する「通信制大学」の場合は、自分のペースで自由に学習しやすい点が魅力的です。
ITパスポート試験の対策を独学で行うデメリット・注意点

ITパスポート試験を独学で学習する際は、次のようなデメリットに注意が必要です。
- 不明点や疑問点を質問できない
- 体系的・網羅的な学習が難しい
- モチベーションの維持が難しい
不明点や疑問点を質問できない
ITパスポートではIT関連の専門知識が求められるため、参考書を読んでも理解しづらい部分があるでしょう。しかし、独学の場合は質問できる相手がいないので疑問点や不明点を解消できず、うやむやにしてしまうことがあります。そのままでは知識が深まらないため、ほかの部分も理解しづらくなり挫折してしまうかもしれません。大学やスクール等であれば、専門知識がある講師の丁寧なサポートが受けられるので安心です。
体系的・網羅的な学習が難しい
ITパスポートでは幅広い知識が要求されますが、独学の場合は慣れないことが多いため、周辺知識も含めた体系的な学習が難しい傾向があります。参考書やテキスト等による独学では、どうしても知識が断片的になり、各分野がどのように関連し合うか理解しづらいのです。
そのため、学習を続けても専門的な知識が深まりにくかったり、実務でどのように役に立つか等が分かりづらいことがあります。大学やスクール等で学ぶことで、より体系的に学びやすくなるでしょう。
モチベーションの維持が難しい
独学でITパスポート試験の対策を行う場合、すべてを自分で対応しないといけません。例えば、教材の選定や学習スケジュールの設定はもちろん、分からない部分は参考書やインターネットを活用して自分で解決する必要があります。
しかし独学での対応には限界があるため、分からないことが増えてモチベーションが低下し、学習が続かなくなってしまうことがあります。大学やスクール等を活用すると、疑問点や不明点を解消して学べるうえに、学生同士のコミュニティもあるため、モチベーションを高めながら学ぶことが可能です。
ITパスポート試験を独学で対策することに向いている人
次のような人は、ITパスポート試験の学習を独学で行うのが向いていると考えられます。
- IT関連の学習や実務の経験がある人
- 自主的に調べながら学習できる人
IT関連の学習や実務の経験がある人
ITパスポート試験は難易度がそれほど高くないため独学でも対策しやすいですが、ITの経験がない人にとっては難しい部分があるかもしれません。一方で、ITシステムやプログラミングの基本的な知識やIT分野での実務経験があれば、独学でも比較的短期間でITパスポート試験に合格できる可能性があります。
自主的に調べながら学習できる人
ITパスポート試験に限らず、独学ではすべてを自分一人で行わないといけないため、自主的に調べて不明点を解決できなければ学習が続きません。また、スケジュールの管理だけでなくモチベーションの維持も必要なので、自己管理ができることも大切です。
ITパスポート試験に合格するためのお勧め勉強法

ITパスポート試験に合格するためのお勧め勉強法は次のとおりです。
- 学習期間を決めて集中的に学ぶ
- 参考書や過去問を何回も解く
- インプットとアウトプットを繰り返す
- 大学やスクール等も活用する
学習期間を決めて集中的に学ぶ
ITパスポート試験はIT分野の初学者向きの資格試験であり、奥深い専門知識よりは広く浅い基礎知識が問われる傾向があります。そのため、ひとつの知識を掘り下げながら学習するというよりは、短期間で幅広い分野を網羅する方が効率的です。
参考書や過去問を何回も解く
ITパスポート試験に限らず、資格試験は基本的に出題傾向が毎回似ている傾向があり、その傾向をつかむために過去問が役に立ちます。特に大事なポイントは繰り返し出題されているので、過去問を解くことで本試験で得点しやすくなるでしょう。ただし、過去問と全く同じ問題が出るわけではないため、何度も繰り返し解いて理解を深め、本番で対応できるようにすることが大切です。
インプットとアウトプットを繰り返す
参考書を最初から最後まで読んだ後で問題を解くのではなく、ある分野を学習したらできるだけ早く問題を解くようにしましょう。ITパスポートでは幅広い分野の知識が問われるため、短期間でインプットとアウトプットを繰り返す方が、知識が定着しやすく効率的に学べるのです。
大学やスクール等も活用する
ITパスポート試験は比較的独学で対策しやすいですが、慣れていない場合は難しいことがあるため、大学やスクール等で学ぶ方が効果的です。大学やスクールでは、周辺知識も含めて体系的に学べるため、ITパスポート試験に合格した後は上位資格の取得をめざすための勉強もできます。資格の取得だけではなく、就職・転職のサポートも充実しているため、転職やキャリアアップにも役立つでしょう。
例えば通信制大学の「サイバー大学」では、ITパスポート試験の取得に活かせる科目が豊富にあるため、試験対策はもちろん実務に役立つ知識・スキルを身に付けることができます。
ITパスポート試験の取得をめざすならサイバー大学へ!
ITパスポート試験の難易度は比較的低く、独学でも合格しやすいといえます。しかし、IT分野の基礎知識を幅広く身に付ける必要があるため、独学では難しいという場合もあるでしょう。そんな場合は大学やスクール等で学ぶのがお勧めです。
通信制大学の「サイバー大学」では、自学自習では習得が難しい知識について体系的に学べます。さらに、サイバー大学在学中にITパスポート試験を取得すると、15,000円の「資格取得奨励金制度」が得られるため、モチベーションを維持しながら学びやすいことも魅力です。
卒業に必要な単位を修得すれば、大卒資格(学士号)学位が取得できるのも大きなメリットです。学修支援はもちろん、進路選択や卒業後のキャリア形成のサポート等も充実しており、就職・転職の幅が広がるでしょう。ITパスポート試験の取得に関してお悩みの方は、この機会にぜひサイバー大学を検討してみてください。