管理職 本宮進編 第4話 進み始める「働き方改革」

進み始める「働き方改革」進み始める「働き方改革」

法務担当採用で、予想以上の効果が!

新たに採用された法務担当は入社早々、営業が抱える契約関連の業務を一手に担い、忙しそうに仕事をしています。これまでの契約書はやはり無茶苦茶だったようで、「よく今まで回せていましたね…」と呆れられ、私は返す言葉もありませんでした。

彼女は言われたことだけをやるのではなく、顧客と細かい調整が必要であれば前面に立って対応するなど、率先して仕事をしてくれるため、社内からの評価はもちろんのこと、社外からの信頼が大幅に回復。信頼があるがゆえに転がり込んでくる仕事も増えてきて、想定以上の成果を生み出してくれました。

これを機に、私は営業部だけでなく社内全体の業務効率化を推進する役割を期待されるようになりました。遅ればせながら、「働き方改革」に取り組む時が来たようです。

次なる課題は事務作業のワンストップ化

引き続き社内の問題点をヒアリングしていると、部下たちから新たな課題が挙がってきました。どうやら、引合管理、見積書作成、受発注対応や、請求・入金・支払処理などの事務作業に時間を割かれているらしい。いずれも無計画にシステムを導入してきたため、継ぎ接ぎだらけでうまく連動できていないからだ。要所要所で発生している手作業がボトルネックになってミスが頻発、効率悪化を招いています。この課題はIT化を進めるうえでの本丸に当たる部分なので、関係各所と水面下で調整しながら要件定義を固めてワンストップ化を目指します!

サイバー大学の掲示板で情報収集中に…

勉強に行き詰まった時、私は「同じ悩みを抱えている人がいないか?」とサイバー大学の掲示板を覗いています。一人で思い悩んでいたことでも、相談してみると案外あっさりと解決することもありますので、なるべくこういう場でアウトプットするようにしています。

仕事の参考になる意見があるかもしれないと思った私は、この日も掲示板をチェックしてみることにしました。すると、悩んでいる若者の書き込みを発見。

「演習問題が時間的にも体力的にも難しくて大変です…」

働きながらサイバー大学に通い、仕事と勉強を両立しながら頑張っているようです。平日の帰宅後や休日という限られた時間を使って、難しい課題に取り組んでいるのでしょう。私の意見も役に立つといいなと思い、コメントを書き込みました。

これが新たな出会いにつながるとは、この時は思いもしていませんでした。