
- 教授
- 小澤 智生 Ozawa Tomowo
- 理学博士
- 系統進化学、古生物学、地質学、地球環境科学、保全生物学
1968年 九州大学大学院理学研究科、修士課程(地質学専攻)を修了後、九州大学理学部助手、東京大学理学部助手等を経て、1997年、名古屋大学大学院理学研究科教授(地球惑星理学専攻)、2001年同大学院環境学研究科教授(地球環境科学専攻)を歴任(2007年 3月定年退職)、2008年4月より現職。
学生へのメッセージ
私は世界遺産学部において文化遺産に関わる「DNA考古学」、自然遺産にかかわる「生態システム進化学」、「世界自然遺産各論」の講義とそれらに関連する演習を担当します。本学部では文化遺産の学習から人類の知的・精神的活動と文明の興亡・発展のプロセスを、また自然遺産から生命の星・地球の弛みない営みと生態システムの進化を学びます。これらの学習を通して、現代的課題でもある人と自然についての深い理解が得られると思います。皆さまの夢の自己実現のためにがんばって学習してください。
担当科目
| DNA考古学 科目紹介 |
近年著しい進展を遂げたDNA分析の手法は古生物学、古人類学、考古学、歴史学分野にも積極的に導入され、古人類を含む絶滅生物の系統解析、遺跡や文化遺物を残した現代人の起原、移動、人種民族の形成プロセス、家畜や栽培植物の起原や伝播ル一卜などの重要な情報を提供し、過去を現代に蘇らせる役割を果たしている。本講義では、DNA考古学の基礎となる分子系統学の原理について詳しく述べるとともに、古生物、考古・歴史学的試料からの古代DNAの抽出および分析法を解説した後、その研究実例を紹介し、歴史科学は過去についての学問にとどまらず現在将来に関連をもつものであることを述べる。 |
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| 世界遺産基礎理学演習 科目紹介 |
文化遺産,自然遺産,複合遺産を問わず世界遺産の研究やその深い理解のためには,地球科学,生物学,化学,物理学などの理学の基本知識と分析手法は不可欠なものとなる.本基礎演習では(1)岩石,地層,遺跡の遺物の年代決定法とその事例,(2)石器や石造建造物の材料となった岩石の原産地,遺跡から産する青銅器,鉄器,金銀銅製品などの金属を産した金属鉱床を特定するためのに使われる化学分析手法とその事例(2)生態系の遷移や文明の興亡を支配する気候変動を高解像度で分析できる花粉分析法とその分析事例(3)遺跡の住人や家畜がどのような傾向の食べものを摂っていたかを骨試料の分析で明らかにする安定炭素同位体分析法とその事例(4)文明や遺跡を残した古代人の人種特性をあきらかにできるDNA解析法とその事例について文献資料を提示しそれらを解説しながら演習を行う。 |
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| 生態システム進化学 科目紹介 |
約35億年にわたって地球上で展開されてきた生物進化は、生物圏とそれを取り巻く地圏との密接不離な相互作用による共進化系の歴史として捉えることができる.この共進化系では地球環境の激変は生物の大量絶滅や大放散と言った進化事件として表現される.本講義では、プレートテクトニクスに規制された海陸分布の変遷、古気候変動に伴って現在の世界の陸上.海洋生物相・生態系とそれらを構成する陸・海の地域生態系がどのように成立してきたかについて解説する.また自然環境の中核をなす生物多様性とその自然資源的価値について詳しく解説し、環境の保全がこれからを生きる人類にとっていかに重要であるかを解説する。 |
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| 生態システム進化学演習 科目紹介 |
地球史において特筆される生物事件(バイオイベント);先カンブリア時代の海洋生態系進化、古生代カンブリア紀の生物界の爆発進化、古生代/中生代境界の地球史上最大の大量絶滅事件、中生代中期の海洋生物生態系の大変革、中生代/新生代境界の小惑星の衝突による恐竜を含む大量絶滅事件、新生代更新世末の最終氷河期極大期における大量絶滅事件を事例に、関連参考文献を紹介しながら地球の生態システムがどのように崩壊しまたどのようにして回復していったかを過去の実例に学び、環境変動と生態システムの応答関係の理解を深める、また、現在の地域生態系も全地球や地域環境との微妙な相互関係の上に成立していることを学習する。本演習の後半では、現在の赤道域から極域にわたる陸域、海域における代表的な地域生態系について学び、地球の壮大な歴史がつくりだした自然遺産の価値と大切さを習得する。 |
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教員データ
| 研究テーマ | 日本の生物相の起源と形成プロセスの研究、世界の偶蹄類(哺乳類)の系統進化の研究 |
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| 所属学会 | 日本古生物学会、日本地質学会、日本ベントス学会、日本貝類学会、在来家畜研究会、マングローブ生態系国際学会、DNA考古学研究会 |
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| 学会・社会活動 | ・1985年4月~1989年1月: 兵庫県立自然系博物館設立専門委員(建設基本構想、候補地選定展示ならびに建築委員) |
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| 研究活動又は実務経験 | 地質学・古生物学分野 |
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| 研究業績【著書】 | 1.Histrical biogeography and plate tectonic evolution of Japan and Eastern Asia |
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| 研究業績【論文】 原著論文111編 |
1.Molecular systematics of Vetigastropoda:Trochidae,turbinidae and Trochoidea redefined |
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| 研究業績【その他】 22編 |
知られざる地球 Exploring Our Living Planet by Robert D. Ballard |
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| 競争的研究資金の採択歴 | 研究代表者 |
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| その他研究助成財団からの研究助成金採択歴 | ・2003年度~2006年度 文部省研究拠点形成等補助金 名古屋大学21世紀COEプログラム「太陽・地球・生命圏相互作用系の変動学」(事業推進担当者) |
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| 賞 | ・1966年1月 日本古生物学会最優秀論文賞受賞 |
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