- 専任准教授
- 小柳 美樹
Koyanagi Yoshiki
- 文学修士
- 中国考古学、中国文化、民俗学、飲食文化
北京大学考古系(現、考古文博学院)に留学。浙江省普安橋遺跡・青藏高原東部民族調査などの日中共同調査・研究に多数参加。山梨県立考古博物館では「中国四川省古代文物展」を担当し、国立歴史民俗博物館、横浜国立大学等を経て、現職。長江流域の新石器文化を研究の主軸とし、特に稲作農耕の起源と展開、玉器を通した中国史・中国文明について研究を進めている。日本考古学史にも深い関心を寄せる。
学生へのメッセージ
「大学に進学したい」「再び大学で勉強したい」しかし、いろいろな事情でその夢が一生叶わないと思っていた皆さん。サイバー大学は皆さんのそうした夢を叶える場所です。いろいろな生活環境を持つ多くの学生たちが、世界各地から続々と集まっています。幅広い年齢層と豊富な人生経験をしてきた仲間たちが皆さんを迎えてくれるでしょう。サイバー大学はさながら「梁山泊」のようであります。自分に正直で純粋で、夢と向かい合い、一日一日を大切に生きようしている一生懸命な人たちが集い、学び、研究している場所です。私は毎朝これから起きる一日のできごとに胸をときめかせ、皆さんと学び、研究を進めています。そして毎晩、心地よい疲れと明日への未知なる期待を抱いています。サイバー大学の大学生活は、通学制大学では決して味わうことができない濃密さと厳しさの中で、世代を超えて空間を越えて過ごすことになるでしょう。この無限の可能性を持つ大学を作っていくのは皆さん自身です。
担当科目
中国古代文化概論
科目紹介 |
基礎的な研究法、中国考古学研究史、中国考古学概説の三つの項目を柱に講義を進めます。古代中国史を考古学側面から概述していく中で、学び、研究を進める上での基礎的な方法や語彙等を獲得していくことを目的とします。遺跡の発見や世界各地の中国展などで展示される文物についても取り上げ、解説を加えていきます。 |
中国古代文化基礎演習
科目紹介 |
世界遺産学・考古学を専攻しようとする学生に対して、必要最低限知っておくべき中国考古学の事項(遺跡・資料・研究者など)について関係資料を交えながら概述します。中国古代文化を学び研究を進めていく上で、必要な方法論を解説しながら、中国考古学の学史的な文献(日本語文献・中国語文献)を紹介します。 |
中国古代文化講義 (大地に生きる)
科目紹介 |
この講義では、中国考古学によって明らかにされている衣食住などの生活に関わるテーマを遺跡や遺構、動植物の遺存体などを通じて論じる。これによって文献史料からは得られない中国の歴史や文化を考古学研究がどう解明しようとしているのかを理解する。中国古代文化概論をすでに履修していることが望ましいが、未学習者についても考慮しながら授業を進める。 |
中国古代文化演習 (大地の暮らし)
科目紹介 |
本演習では、中国古代文化講義(大地に生きる)の内容を踏まえて、中国の遺跡(集落)・遺構・農耕などのテーマを課題として、考古学研究法を身につけながら、中国考古学・歴史・文化への理解を深めていく。受講生は特に発掘報告書(中国語文献)や紹介されている日本語文献を精読することを通じて、それによる疑問や興味を更に調べ、この中間レポートをWeb上で発表することによって、各自が発表と質疑応答やコメントを得て、最終レポートを作成する。これによって論文をまとめるための基礎力を養成することを目的とする。 |
教員データ
| 研究テーマ |
中国大陸における農耕文化の起源と展開について研究しています。特に都市と農村の二極化の構造がどのようにして起きたのか、各時代の農耕技術の革新について研究を進めています。また、各地の物質文化がどのように融合して中国文明・中華文化が形成され、東アジア世界に広がっていったのかについて研究を進めています。 |
| 所属学会 |
比較文明学会、日本中国考古学会、東海史学会
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| 研究活動又は実務経験 |
・1991年4月~1992年3月 神奈川県厚木市教育委員会 社会教育指導員
・1994年6月~1995年3月 神奈川県綾瀬市教育委員会 非常勤職員
・1996年4月~1999年10月 津久井城遺跡調査団 主任調査員
・1999年11月~2000年12月 山梨県立考古博物館学芸課 非常勤嘱託
・2000年4月~2004年3月 神奈川大学経営学部 非常勤講師 「地域空間入門」
・2000年4月~2007年3月 横浜国立大学教育人間科学部 非常勤講師 「中国語」(初級・中級講座)
・2000年4月~現在に至る 駒澤大学文学部歴史学科 非常勤講師 「考古学史」 「考古学実習(情報)」
・2001年4月~2003年3月 国立歴史民俗博物館考古研究部 研究支援推進員
・2002年4月~2007年3月 聖心女子大学文学部歴史社会学科 非常勤講師 「中国古代文化史」
・2003年4月~2007年3月 東海大学課程資格教育センター 非常勤講師「博物館実習1」
・2005年4月~現在に至る 東海大学文学部歴史学科 非常勤講師 「東アジア考古学演習A」
・2005年4月~現在に至る 東海大学文学部アジア文明学科 非常勤講師 「アジアの世界遺産」
・2005年4月~現在に至る 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 共同プロジェクト 「タイ文化圏における山地民の歴史的研究」
留学 ・1992年9月~1994年1月 中華人民共和国北京大学文博学院(当時「考古学系」)に普通進修生として留学し、厳文明教授に指導を仰ぐ。学内に留まらず各地の文物考古研究所を訪問し、研究者との交流を作り、また遺跡踏査などを行った。
海外調査 1995年~現在に至る
1.中華人民共和国浙江省普安橋遺跡発掘調査(北京大学、浙江省文物考古研究所との共同調査)
2.長江下流域における新石器時代石器の生産と流通についての調査(北京大学、上海博物館、浙江省文物考古研究所との共同調査)
3.長江下流域における植物考古学の研究(北京大学、浙江省文物考古研究所との共同調査)
4.チベット東部における民俗調査(四川大学との共同調査)
5.山西省域における民俗調査(中国農業博物館との共同調査)
6.中近東文化センターによるエジプト・アラブ共和国フスタート遺跡、トゥール遺跡の発掘調査および出土品整理参加等
7.河姆渡文化研究-中華人民共和国浙江省田螺山遺跡の総合調査(北京大学、浙江省文物考古研究所との共同調査)
展示会・シンポジウム ・2000年10月~11月 山梨県立考古博物館 「中国四川省古代文物展」 展示運営総括
・2002年 国立歴史民俗博物館 「第37回歴博フォーラム アジアの海~沈没船が語る中世交流史」 (2002年2月16日)担当
・2004年 国立歴史民俗博物館 「東アジアの中世海道-海商・港・沈没船-」 基礎資料集成等
中国考古学に関する講演・講座 ・2001・2005年度 朝日カルチャ-センター横浜校
・2003年度 山梨県立考古博物館博物館講座
・2005年度 新潟県三条市利器工匠具連合会講演
・2006年度 神奈川県愛川町町民大学教養講座
・2007年度 神奈川県平塚市市民大学講座
・2007年度 横浜国立大学公開講座 |
| 研究業績【著書】 |
1.『現代の考古学』第3巻「食糧生産社会の考古学」 共著 1999年11月 朝倉書店
2.『日本人はるかな旅』第4巻「イネ、知られざる1万年の旅」 共著 2001年12月 NHK出版
3.弥生時代の考古学 共著 査読有り 2009年9月 同成社 第5巻 |
| 研究業績【論文】 |
1.「長江中流域新石器文化の基礎的研究-初期稲作を視点に-」 単著 1995年7月 「東南アジア考古学」第15号
2.「中国先史稲作」30項 単著 1997年11月 「日本中国考古学会会報」
3.「中国における都市の起源一考」 単著 1999年3月 「古代オリエントにおける都市形成とその展開」
4.「中国新石器文化期における稲作農耕の展開」 単著 2000年10月 「日本中国考古学会会報」 第10号
5.「大渓遺跡における副葬石斧への理解」 単著 2001年3月 朝倉書店
6.「石家河文化墓制の一考察」 単著 2002年3月 「日々の考古学」
7.「稲の道-中国考古学からの視点-」 単著 2003年3月 「東海史学」第37号
8.「玉器からみた新石器文化後期から青銅器文化前半の中国社会」 単著 2005年11月 日本中国考古学会『中国考古学』第5号
9.「石犂考」 単著 2006年3月 「東海史学」第40号 |
| 研究業績【その他】 |
1.「早川城IV」 共著 1995年3月 綾瀬市早川城調査会
2.「水田の情景」 単著 1995年11月 「Old Problems and New Perspectives in Asian rice cultivation」 第1号
3.「二つのインディカ・ジャポニカ」 単著 1996年11月 「Old Problems and New Perspectives in Asian rice cultivation」 第2号
4.「最近の必読出版物・文献の紹介」 単著 1996年11月 「Old Problems and New Perspectives in Asian rice cultivation」 第2号
5.「津久井城の調査I」 共著 1996年11月 津久井城発掘調査会ほか
6.「日中共同による良渚文化研究-浙江省桐郷市普安橋遺跡発掘調査の紹介」 単著 1997年11月 「考古学ジャーナル」 平成9年11月号
7.「研究ノート『石犁・破土器・耘田器』」 単著 1997年11月 「日本中国考古学会会報」 第7号
8.「津久井城」 共著 1998年3月 津久井城発掘調査会ほか
9.津久井城の調査II 共著 1998年12月 津久井城発掘調査会ほか
10.「中国稲作年表の作成と会の野望」 単著 1999年2月 「Old Problems and New Perspectives in Asian rice cultivation」 第5号
11.津久井町津久井城址御屋敷跡 共著 1999年9月 「第23回神奈川県遺跡調査研究発表会発表要旨」
12.「河姆渡遺跡-稲作の起源をたどる古代の集落」 単著 2000年12月 "大修館『しにか』通巻130号"
13.「アジアの海」水中考古学に潜る 単著 2002年2月 第37回歴博フォーラム「アジアの海-沈没船が語る中世交流史-」
14.「津久井城の調査 1996-2001」 共著 2003年3月 津久井城遺跡調査会
15.「2 中国」 単著 2007年5月 「日本考古学年報58」 2005年度版
16.「日本考古学研究の動向 中国」 単著 2007年5月 日本考古学協会 『日本考古学年報』58(2005年度版) pp.88-94
16.[2007年の歴史学界「中国 殷・周・春秋」] 単著 2008年6月 史学会 『史学雑誌』第117編第5号 pp.191-217
17.「日本の遺跡・世界の遺跡 中華人民共和国浙江省 田螺山遺跡」 共著 2008年12月 考古学研究会 『考古学研究』第55巻第3号(通巻219号) pp.118-120 |
| 学内プロジェクト研究所 |
中国文博研究所(研究所 所長) 2009年度~2011年度 中国における考古学・博物館学・観光学等の総合研究
文化遺産保存研究所(研究員) 2009年度~2014年度 文化遺産の保存科学的総合研究および保存・修復技術の開発研究 |
| 競争的研究資金の採択歴 |
研究分担者 ・2007年度~2011年度 文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A) 「河姆渡文化の研究の再構築-余姚田螺山遺跡の学際的総合調査」
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| その他研究助成財団からの研究助成金採択歴 |
・2001年度 トヨタ財団人文科学研究助成費 「中国青蔵高原東部地域における羌族・チベット族の生活文化研究」 |
| 共同研究費採択歴 |
・2005年度 東海大学学部等研究教育補助金 東海大学「日本と中国の伝統的製鉄技術の比較研究」 |