- 専任教授
- 青木 繁夫
Aoki Shigeo
- 文学学士
- 文化財科学、地域研究、美術史、考古学、文化人類学
1970年以来、金属遺物の保存修復方法の開発、遺構の保存薬剤の開発などに従事。東京文化財研究所文化遺産国際協力センター長としてイラクやアフガニスタン、カンボジア・アンコールワットなどで文化遺産保護の国際協力を推進。現在は、敦煌やバーミヤンなどシルクロード上の壁画に関し、壁画技法から東西の文化交流について研究を行っている。遺跡や壁画保存に関する論文多数。
学生へのメッセージ
ピラミッドに見られるように文化遺産の生命史はとても長いものです。我々はそのごく一部を共にするだけです。文化遺産が人間の身勝手な活動によって失われることがないようにしなければなりません。よりよい状態で引き継ぐためには、文化遺産を理解し、護るためには総合力を発揮しなければなりません。世界遺産学部の授業と通じて文化遺産を護るために総合力を獲得してください。
担当科目
文化遺産保存学概論
科目紹介 |
日本の文化遺産保存の歴史的経緯をお話した上で、保存と活用およびそれを支える保存技術の現状について解説します。さらに文化遺産の保存に関して日本がどのような国際貢献を果たしているかに焦点を当てて講義を行います。 |
文化遺産保存学 基礎演習
科目紹介 |
文化遺産保護の国際貢献を将来考えていくうえで今後必要となる基礎的な目を養うことを目的に、文化遺産の保存と修復について、実際に身の回りにある遺跡でどのような処置がとられているかを自分の目で見てレポートしてもらいます。 |
文化遺産と保護政策
科目紹介 |
この授業では文化遺産を保護するための日本や欧米諸国などの法制度、行政制度などについて焦点をあてて講義を行う。その延長線上として文化的景観などの最近の文化遺産保護の方向性について講義する。 |
文化遺産保存学演習(1)
科目紹介 |
文化遺産の保存は、歴史的、文化的、社会的、宗教的背景などが入り組んだ複雑な領域を扱わなければならい、そのため様々な研究分野の力をかりながら目的に向かって総合化する必要がある。事例研究を通じて目的解決の方法について理解を深めることを目指す。受講生は事例について調べ、各自の意見を発表し、これらの結果を踏まえてレポートを作成することによって卒業論文作成の基礎的技術を学べるように指導する。 |
教員データ
| 研究テーマ |
遺跡の保存を研究テーマにしている。保存のための基本理念の構築から、それを実施するための具体的な技術の開発。文化遺産保存のための国際協力を行っている。 |
| 所属学会 |
日本考古学協会、文化財保存修復学会、文化財科学会、The International Insutitute for Conservation of Historic and Works、西アジア考古学会、ICOMOS |
| 学会・社会活動 |
・1986年4月~平成10年3月 文化財保存修復学会運営委員
・2003年5月 科学技術・学術審議会専門委員
・2004年5月 科学技術振興審議会革新技術分野分科会委員
・2005年4月 千葉県文化財保護審議会委員 |
| 研究活動又は実務経験 |
・1972年4月~1973年11月 東京国立文化財研究所保存科学部研究補佐員
・1973年12月~1974年6月 文化庁文化財保護部美術学芸課調査員
・1974年7月~1985年6月 東京国立文化財研究所修復技術部第一修復技術研究室研究員
・1983年9月~1984年8月 文部省在外研究員としてロンドン大学考古学研究所へ留学
・1985年7月~1988年3月 東京国立文化財研究所修復技術部主任研究官
・1988年4月~2001年3月 東京国立文化財研究所第三修復技術研究室室長
・1990年10月~1993年3月 東京学芸大学文化財学科 非常勤講師 担当授業「文化財の保存と修復
・1994年4月~現在 國學院大學文学部史学科 非常勤講師 担当授業「考古技術学」
・1998年4月~現在 東京芸術大学大学院美術研究科文化財保存学 教授 担当授業「修復計画論」
・1998年4月~現在 日本大学文理学部 非常勤講師 担当授業「保存科学概論」
・2000年4月~2004年3月 千葉大学 非常勤講師 担当授業「考古資料の保存修 復」
・2001年4月~2004年3月 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所修復技術部部長
・2004年4月~2007年3月 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所国際文化財保存修復協力センター長
・2007年4月~現在 サイバー大学世界遺産学部教授 |
| 研究業績【著書】 |
1.博物館科学 単著 1998年8月 雄山閣「博物館学概論 新版博物館講座1」 |
| 研究業績【論文】 |
1.国指定史跡三殿台住居跡保護棟内の温湿度環境 共著 1989年3月 東京文化財研究所、保存科学29号
2.新設脱塩装置について 共著 1989年3月 東京文化財研究所、保存科学29号
3.出土鉄製品の安定化処理 単著 1992年6月 国立民俗博物館、国立歴史民俗博物館報告38
4.建築金具の耐久性 単著 1992年10月 バウンダリー社、バウンダリー 8巻5号
5.保存処理 共著 1993年3月 吉川弘文館、江田船山古墳出土国宝銀象嵌銘大刀修理報告者
6.象嵌された遺物のプラズマによる保存処理について 共著 1995年3月 東京文化財研究所、保存科学34号
7.重要文化財の大気腐食に関連した風観測 単著 1996年4月 風工学会、日本風工学会誌
8.東大寺国宝金銅八角灯籠の表面に生成する腐食生成物の解析 共著 1997年3月 東京文化財研究所、保存科学36号
9.材料から見た鎌倉大仏 共著 1998年8月 朝日新聞社、日本の国宝別冊7
10.象嵌のある鉄器・鉄剣 単著 1999年4月 朝日新聞社、日本の国宝109
11.デジタルオルソ画像を用いた文化財(壁画)修復履歴情報管理システム 共著 2002年6月 日本写真測量学会、「空間情報技術の実際」
12.A Study on Removing of Pollutants on the 10-storied- Pagoda in the temple of Kkyoungchunsa 共著 2002年10月 韓国国立文化財研究所、Conservation Studies 23
13.中央アジア壁画保存処理1 共著 2002年12月 韓国国立中央博物館、Conservation Science in Museum 32 14.考古学資料の保存と修復 -発掘調査資料の保存を中心として- 単著 2003年3月 國學院大學、國學院大學博物館紀要7
15.埼玉稲荷山古墳出土金錯銘鉄剣の金象嵌銘文の蛍光X線分析 共著 2003年3月 東京文化財研究所、保存科学42
16.中央アジア壁画保存修復2 共著 2003年12月 韓国国立中央博物館、Conservation Science in Museum 33
17.象嵌を持つ大刀の保存処理の変遷 単著 2004年3月 棚倉町教育委員会、流廃寺跡金銀象嵌鉄剣科学調査報告書
18.発掘遺構の保存について 単著 2005年3月 地盤工学会、土と基礎53-5
19.タイ・スコータイ遺跡における水分制御 共著 2005年3月 地盤工学会、土と基礎53-5
20.Crective memory 単著 2005年10月 東京文化財研究所、アジアセミナー報告書
21.文化財の強風被害 単著 査読有り 2007年2月 朝倉書店
22.メンフィス・ネクロポリスにおける遺跡の保存整備に関する概要調査 共著 2008年3月 エジプト学研究 別冊12号 pp.16-33
23.東大寺山古墳出土金象嵌大刀の修復 単著 2008年3月 同成社 東京国立博物館所蔵重要考古資料学術調査報告ー重要文化財東大寺山古墳出土金象嵌銘花形飾環頭大刀ー pp.48-49 |
| 研究業績【その他】 |
1.Stabilization of Archeaological Iron 単著 1989年10月 東京文化財研究所、13th International Symposium on the Conservation and Restoration of Cultural Property
2.Conservation of Metalic Cultural Property Undwe High Humiditi in Japan 単著 1990年5月 インド国立文化財保存研究所
3.環境汚染による文化財の劣化 単著 1993年2月 東京文化財研究所、保存研究協議会
4.考古資料の研究におけるX線使用の歴史と問題点 単著 1994年2月 日本原子力研究所研究会
5.阪神大震災における文化財レスキュー 単著 1995年5月 埼玉県文化財保護担当者研修会
6.金属文化財の保存について 単著 1996年11月 歴史民俗博物館等学芸員研修会
7.921台湾中部大地震の文化財被害 単著 1997年12月 文化財保存修復学会
8.遺跡の保存 単著 1998年5月 韓国保存学会総会特別講演
9.文化財における台風被害について 単著 1999年7月 風工学会、風災害研究会
10.遺跡の保存 単著 2000年2月 韓国保存学会総会特別講演
11.Development of Image-based Information System for Restoration of Cultural Heritage 共著 2000年7月 Proc. ISPRS 2000
12.地理情報システムを用いた文化財建造物の台風被害の解析について 単著 2001年6月 文化財保存修復学会研究大会
13.保存科学と画像資料 単著 2003年10月 國學院大學、國學院大學学術フロンティア講演会
14.阪神淡路大震災の経験 単著 2004年1月 新潟県立近代美術館、文化財保存修復学会セミナー
15.日本の海外での活動報告 単著 2006年2月 朝日新聞社、日・伊シンポジュム人類の文化遺産を交際協力で守る
16.大塚初重が選ぶ遺跡15選 単著 2008年10月 NPO博物館活動支援センター レクチャーシリーズ レクチャーシリーズ1 pp.3-30 |
| 学内プロジェクト研究所 |
文化遺産保存研究所(研究所 副所長) 2009年度~2014年度 文化遺産の保存科学的総合研究および保存・修復技術の開発研究
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| 競争的研究資金の採択歴 |
研究代表者 2002年度~2004年度 日本学術振興会科学研究費補助金 基盤研究(B) 「大谷探検隊将来西域壁画の保存修復に関する総合研究」(14380052) |
| 特許 |
『遺跡・遺構の整備復元・保存方法』(特許出願平3-42657、特許公開5-57707)特許公開 1993年3月9日 |