学部長あいさつ
地球的な視野で異文化を理解し、国際交流を促進させ、偉大な過去の知恵を人類の未来へと活かします。

世界遺産学部 学部長 吉村 作治
世界遺産というのは、人類が過去にいかに偉大なものを作ってきたか、地球と自然を守ってきたか、いかに有用なものを作ってきたかという証しです。この多くの偉大なる過去の遺産を、どう未来へ繋げるかを考える必要があります。サイバー大学の世界遺産学部は、エジプト、中国、メソポタミア、ギリシャなどの文明それぞれを深く学習するとともに、横断的にとらえることにも取り組みます。そしてそこに潜む知恵や、それらを現代にまで継承させてきた地域の知恵までを含めて考察することで、考古学という分野だけでなく、今後の観光業界や環境保全活動などにも大いに役立てることをめざす学部です。

ユネスコが決めた世界遺産にとどまらず、広い意味で人類の遺産を扱います。地球上には50を超える文明が起きていて、それを一つ一つ学ぶことに加え、人類の共通性、民族の異質性、人類の方向性を学ぶのです。従来の大学教育では、歴史学、文化人類学、美術史学、考古学などの側面から考える手法ばかりでしたが、世界遺産学部の手法はそれらをすべて含めて、従来縦割りだったものを横に繋いで有機的に検証・考察していくものです。

学生のみなさんには、特殊な分野に特化するだけでなく、幅の広い分野を学んでいただきたいのです。知識と経験・知恵を身につければ、たとえば、故郷の観光課に就職して地域おこし戦略を提案したり、幅広い視野で観光サービスに携わるといったことも可能となるでしょう。さらに世界的な視野で異文化を理解することは、国際交流を促進させる形での社会貢献を果たすことにも繋がります。

一方、私たちの住む地球は今、エネルギー、人口抑制、環境保全など重大な問題をかかえており、これをクリアするには過去を見直す必要があります。過去の栄光ばかりを見るのでなく、風化したり、戦争で壊されたりする人類の負の部分をどう抑えていくか、人類の未来をいい方向に向かわせるにはどうすればいいかということも考えていきます。

人類が文明を持って5千年、文化を持って1万年といわれますが、せめて次の氷河期が来るであろう1万年後くらいまでは、人類の築いてきた資産を守り、学び、伝えていこうではありませんか。500万年でここまで来た人類のすごさや偉大さを、技術をあらためて認識してください。そして、それを誇りに変えて、私たちと一緒に人類の未来へのタイムスケジュールを考えてみませんか。

2006年11月吉村 作治

プロフィール

吉村作治
工学博士。1966年アジア初のエジプト調査隊を組織し現地に赴いて以来40年にわたり発掘調査を継続。数々の発見により国際的評価を得る。05年1月「未盗掘・完全ミイラ」を発見し世界の注目を浴びる。近著に「ミイラ発見!! - 私のエジプト発掘物語 -」など著書多数。
公式HP http://www.egypt.co.jp/

このページのトップへ