世界遺産学部の専門科目は、4年間の教育課程における中核をなすものです。全科目とも専任教員を配置しており、専任教員は原則として基礎講義、基礎演習、専門講義、専門演習、卒業研究のすべての科目を一貫して担当します。
世界遺産学は人類の過去だけでなく、現在の地域社会と緊密な関係をもつ学問であるため、十分な研究業績・教育経験と、最新の動向を反映した実務経験をもった教員が指導に当たります。各科目を担当する教員は、従来の学問分野の枠にとらわれず、考古学、美術史学、文化財保存科学、建築学、観光学、環境学、アーカイブ学など多分野の専門家によって構成されています。
開講科目
現在開講している世界遺産学部の専門講義は、下記のとおりです。なお、下記以外の科目についての最新の詳細は適宜当サイト上で公開します。| 科目名、科目内容 | 教員名 |
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比較文明学概論
科目紹介
エジプトを核に、中南米、インド、ギリシアといった異質な文明を同時に学び、文明の流れにおいて地理的・民族的・宗教的な違いなどを建造物や生活において比較して学習します。文明の中の違いだけでなく、同質なものをも注意深く観察することで、文明の本質である人間の存在の意義を確認します。 |
吉村 作治 |
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文化遺産保存学概論
科目紹介
日本の文化遺産保存の歴史的経緯をお話した上で、保存と活用およびそれを支える保存技術の現状について解説します。さらに文化遺産の保存に関して日本がどのような国際貢献を果たしているかに焦点を当てて講義を行います。 |
青木 繁夫 |
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西欧建築様式史概論
科目紹介
古代ギリシア・ローマ時代以降の西欧建築は今日の建造物に大きな影響を与えています。多くの写真や図面を用いて西欧建築様式の変遷、建築空間とは何かを学び、建築的世界遺産を深く理解します。 |
西本 真一 |
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世界遺産学概論
ユネスコの世界遺産に関する基礎的な事項について学習することを目的とする。世界遺産とは何なのか、世界遺産条約の理念や目的、世界遺産の登録要件、国内外の多様な自然遺産と文化遺産、危機にさらされている世界遺産、世界遺産の保護と保存の課題などを多角的に取り上げる。地球と人類が残してくれたかけがえのない世界遺産から多くのことを学ぶとともに、それらをどの様に保存・活用し未来世代に継承していくべきか、現在を生きるわれわれ人類が果たすべき役割について学習する。 |
平賀 あまな |
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国際機関論概論
科目紹介
近代の国際機関の成立・成長・役割の歴史を学び、今後の国際機関の役割・機能を考察します。また国連におけるユネスコの歴史、活動や問題点を検討するなど、将来の国際機関に求められる人材を育成します。 |
松本 慎二 |
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エコツーリズム概論
科目紹介
従来の大量消費型観光に対し、今後の観光産業の新たな潮流になるであろうサステーナブル・ツーリズム(持続可能な観光)を学びます。環境と観光を調和させたエコツーリズムの基礎概念や理論・技法を習得します。 |
高梨 洋一郎 |
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中国古代文化概論
科目紹介
基礎的な研究法、中国考古学研究史、中国考古学概説の三つの項目を柱に講義を進めます。古代中国史を考古学側面から概述していく中で、学び、研究を進める上での基礎的な方法や語彙等を獲得していくことを目的とします。遺跡の発見や世界各地の中国展などで展示される文物についても取り上げ、解説を加えていきます。 |
小柳 美樹 |
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インド・東南アジア文化概論
科目紹介
インド・東南アジアを舞台に、世界遺産を通して異文化への理解を深めます。インド・東南アジアの政治、経済、宗教、道徳、芸術、慣習の歴史を学び、この地域の知られざる遺産についても考察します。 |
黒河内 宏昌 |
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西アジア文明学概論
科目紹介
東はアフガニスタン、西は地中海までを含む広大な世界である西アジアは、イスラーム世界ということでひとくくりに考えられがちですが、多様な民族が歴史を織り成し、文化の盛衰を見てきました。西アジア世界の魅力を伝えるとともに、現代の世界動向への確かな判断力を養うことを目的とします。 |
西山 伸一 |
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古代エジプト史概論
科目紹介
農耕・牧畜の開始、文字の使用と王朝の開闢などを経て約3千年間、多神教に根ざした古代エジプト文明の壮大な変遷を学びます。さらにそれぞれの時代が文明の継承において意味ある連なりであったことも明らかにします。文明の本質を知り、歴史観を養います。 |
菊地 敬夫 |
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建築文化論
科目紹介
建築は地域の風土や文化、社会に強い関係があります。乾燥地域では土の建築、多湿な日本は木の建物、敵の襲来が頻繁な地域は石や煉瓦の建築。世界の建造物を構造や材料、様式など様々な切り口で学び、風土や環境との調和を建築文化から探ります。 |
柏木 裕之 |
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文化財の分析と修復
科目紹介
文化財の保存・修復には、考古学や分析科学等の専門家からなるチームによる調査分析が必要です。そこで古代壁画の保存・修復を例に、調査分析の基礎を学び、文化財修復の基本的な考え方や理論を習得します。 |
西坂 朗子 |
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はじめての発掘
科目紹介
発掘は考古学研究の出発点です。事前調査から、写真撮影や図面への記録を含む本調査、さらに遺物の実測や写真・図面整理、報告書作成、出版などの具体的なプロセスについて、エジプトでの事例をもとに紹介します。 |
山下 弘訓 |
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イスラーム文化
科目紹介
文化は人間の精神活動の所産と言われます。イスラームは宗教であり生活でもあります。したがってこの授業では、イスラームの教義を底辺に、そこから発出する文化、歴史、社会、経済、地域的な諸相を、写真や図形を入れながら立体的に解説します。 |
樋口 美作 |
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歴史学概論
科目紹介
特にヨーロッパを中心とする世界文化遺産について学ぶ上で必要となる基礎的な歴史的知識を身につけることと、歴史学の手法について知ることを目的としています。 |
梁川 洋子 |
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マヤ文明史
科目紹介
旧大陸の四大文明とはまったく異なったマヤ文明の歴史を中米のその他の古代文明との相互関係に注目しながら、考古学、碑文解読学、民族史学等の学際的視点から学び、人類史の多様性を明らかにします。 |
中村 誠一 |
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アーカイブ学映像論概論
科目紹介
近年、記録媒体としての映像が注目され、世界遺産や民族の伝統風習、さらに絵画や古文書などを映像として将来に残す映像アーカイブ活動が活発になっている。この授業では、映像アーカイブ作成に必要な撮影、編集、録音など映像制作の基礎知識の習得と同時に、フィルム、ビデオなど多様な映像媒体の特性を学んでいく。 |
稲泉 綾二 |
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アーカイブ学コンテンツ論概論
科目紹介
この授業では、文化遺産の保存と活用という視点から、デジタルアーカイブの理念を考察する。現在、歴史学・考古学・美術史学・人類学・民俗学・文学など、文化遺産に関わる諸分野において、資料のデジタル化とその保存・流通・共有が進められてきている。資料をデジタル化することの意味、なぜアーカイブするのか、何がデジタルアーカイブを促進しているのか、あるいはそれを阻むものは何なのか、など、デジタルアーカイブをめぐる様々な議論を取り上げる。 |
大西 磨希子 |
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DNA考古学
科目紹介
近年著しい進展を遂げたDNA分析の手法は古生物学、古人類学、考古学、歴史学分野にも積極的に導入され、古人類を含む絶滅生物の系統解析、遺跡や文化遺物を残した現代人の起原、移動、人種民族の形成プロセス、家畜や栽培植物の起原や伝播ル一卜などの重要な情報を提供し、過去を現代に蘇らせる役割を果たしている。本講義では、DNA考古学の基礎となる分子系統学の原理について詳しく述べるとともに、古生物、考古・歴史学的試料からの古代DNAの抽出および分析法を解説した後、その研究実例を紹介し、歴史科学は過去についての学問にとどまらず現在将来に関連をもつものであることを述べる。 |
小澤 智生 |
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仏教文化
科目紹介
この授業では、仏教文化2500年の歴史を概観し、その上で日本における仏教文化の意味を考察したい。日本仏教の枠組みを構成する大乗仏教について、その興起と東漸の歴史を概観する予定である。さらに、日本人の精神と生活の伝統の中に広く深く浸透している仏教文化をも扱いたい。図像と儀礼の資料や行事による仏教文化史を試みたい。 |
勝崎 裕彦 |
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アーカイブ学制作論概論
科目紹介
812箇所に及ぶ多彩で豊かな世界遺産を豊富な映像により概観し、人類の歴史の中で何故20世紀後半に世界遺産という概念が生まれたのか?その歴史と背景は何か?世界遺産に登録されるというのはどういうことなのか、またそのプロセスは?など「世界遺産」の基本的な考え方と必要な知識を身につけるとともに、アーカイブで何を残し伝えたいのか、又、伝えるべきなのか議論する。 |
斉藤 次男 |
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民俗・無形文化財学入門
科目紹介
この授業では、日本の祭りを中心として、「無形遺産」の基礎知識の習得を目的とする。無形遺産とは、祭り、演劇、音楽、信仰、風俗慣習、民俗芸能、口承伝統等、「無形文化財」、「民俗文化財」、「無形文化遺産」などを指すものである。この授業では、これら「無形遺産」の、伝承・実修状況、国の施策、保持者および保持団体、伝承育成者等を通して学び、無形遺産の全体像を得る事をその目的とする。 |
瀬戸 邦弘 |
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日本古代文化概論
科目紹介
この10年間のめざましい研究成果を中心に概説する。各回のテーマは、[1]旧石器、[2]縄文、[3]弥生、[4]古墳、[5]古代(奈良時代まで)、及び[6]文化財保存運動とする。これらのテーマを各々2~3回に分けて講義する計画である。いずれについても、日本古代文化を学ぶ上での入門として、それぞれの文化の基礎的な知識を広範に身に付け、その特質についての認識を深めることを目的とする。 |
高橋 信雄 |
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観光学概論
科目紹介
今日の社会において、観光の果たしている役割はきわめて大きく、その経済的、社会的な影響はもとより、観光による文化交流の促進や地域の活性化、さらに環境保全への具体的な効果といった側面も、高く評価されている。こうした複合的な役割は、社会の様々な分野と相互に関連する観光の横断的な特性によるものだが、それだけに、観光を理解するには、歴史・文化から、産業構造、流通システム、消費市場、さらには環境問題に至るまで、様々な分野にまたがる幅広い知見が必要とされる。この講義では、広く観光の基礎知識を学ぶとともに、その輪郭を理解し、現状と課題、さらに近未来の展望について解説することを目的としている。 |
宮内 順 |
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インターンシップ
科目紹介
インターンシップ制度を通じ、就業を体験することで、大学で学ぶことの意義の再確認と将来のキャリア設計を考える機会を提供する。インターンシップを価値ある体験にするための事前準備と受け入れ企業、団体とWin-Winの関係を作るための心構えなどを習得する。なお、本授業は、講義の受講及び企業もしくは団体での職場体験実習終了にて2単位を発行する。履修申し込み前に学生サポートセンターへ連絡し、職場体験実習が可能な地域を知らせること。 |
森戸 裕一 |
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ボランティア論
科目紹介
本講座では、ボランティア活動を志す上で基礎となる価値・知識・技術の習得を目標する。その中で、地域活動や社会貢献、国際協力などのボランティア活動をコーディネートするための専門的な知識や技術を現場体験を経た上で実践的に習得する。特に社会貢献のために地域住民や企業との協働を視野においた適切なコミュニケーション能力の習得などに力を入れる。 |
加藤 志保 |
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キリスト教文化
科目紹介
キリスト教文化が、世界中のいかに多くの国の人たちの日常生活の一部になっているかを見ては、誰しも驚くでしょう。この発見は、しばしば楽しいものであり、欠くことのできないものです。このような関係を知れば、世界の文化と人びとをより深く理解することができるのです。例えば、"Good-bye"というのは、ただ「さようなら」というだけでなく"God be with you"(神があなたと共におられますように)という意味があるのです。映画の翻訳でもキリスト教とか聖書に関係のある挨拶や表現が多く見られます。 |
石黒 マリーローズ |
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地盤・地質・環境から見た遺跡論
科目紹介
遺跡構造物の存在する地質や地盤の特性が遺跡保存に与えている影響を、エジプトにおける塩分を含んだ地下水、マチュピツの地すべり、ベニスの軟弱地盤、ピサの不等沈下などを紹介する。アンコール遺跡、メキシコの大聖堂、ピサの斜塔などの傾斜構造物の修復事例などから、遺跡の地盤や基礎の目には見えない部分のAuthenticityの問題を考える。アンコールにおける修復事例における石積み構造と盛土の崩壊機構、日本における”たたき”と呼ばれる”消石灰混合処理盛土”の適用とその応用事例を紹介する。また、アンコールにおける地下水揚水問題を例として、遺跡周辺の水環境問題を述べる。 |
岩崎 好規 |
- [注]
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※ 科目内容はシラバスの概要です。
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