教育方針・特色

世界遺産学部では、世界遺産への深い知識とともに、それと関連する科学技術、データベース作成、遺産保護の方法、運営母体の経営、企画の能力を養います。学生のみなさんには卒業と同時に社会の即戦力となれるような履修力と研究力が求められます。

教育方針

世界遺産学部では、世界遺産を「学び」「護り」「残し」「活かす」ことを研究し、国際的に活躍できる人材を育成します。「学ぶ」とは、世界各地にある人類の世界遺産を調査、研究することです。「護る」とは保存、修復の実情と可能性を知ることであり、次の世代へと記録して「残す」ための実践的な知識や関連する技術を身につけます。そして世界遺産を観光や教育、地域活性化に「活かす」ことができる人材を育成します。

世界遺産学には、考古学、美術史学、文化財科学、建築学、観光学、環境学、アーカイブ学などの学問要素が含まれています。広い範囲で世界遺産を横断的にとらえ、実社会に応用できるセンスを身につけます。

国境という概念を越えた世界的・地球規模の視野をもって、それぞれの文明や地域環境、文化への理解を深め、人類が共有すべき遺産の保存・継承に携わりたいと望む学生や、世界の異文化を理解して国際交流を促進させる形での社会貢献を果たすことを望む学生が集まることを期待しています。また、世界遺産研究における新たな学問分野の構築を目指す学究者や、自己変革を求める生涯学習者、知識と実践を求めるビジネス界の方々が、地域や年齢などの差を超えてともに学べます。

特色

教員陣は文化遺産や自然遺産、考古学、博物学で実績のある学者が集められています。また、文化論、街づくり、芸術、観光、環境など各界から専門家が集められており、世界遺産について幅広い分野で最前線の授業を受けることができます。世界遺産学は過去の研究とともに、現在遺産のある地域社会とも緊密な関係がある学問であるため、各遺跡担当教員(専門科目)には、その地域の現地調査や保存修復プロジェクトの運営・実施の経験があり、今後とも教育研究を主導できる研究者が起用されています。

本学部では、基礎講義科目について「IT総合学部」との単位互換をしており、世界遺産学部に在籍しながらコンピューター・サイエンス、インターネット、コンテンツ・ビジネスが学べるというのも大きな特色です。ITと世界遺産というコンテンツを融合し、コンピューター・サイエンスの利用、インターネットを利用した世界遺産のコンテンツビジネス、CG利用による遺跡復元、電磁波地中レーダー等の探査技術まで学習できます。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

世界遺産学部では以下のような専門と教養の能力を身につけ、かつ所定の単位を修得した学生に、学位を授与します。

専門的能力

次のいずれかの分野の専門的能力を中心に身につけること。
1.「学ぶ」(調査・研究・教育)
  • 世界遺産に代表される世界各地の文化遺産の歴史的背景、地理的な状況、存在価値、および文化の多様性について説明できる。
  • 世界遺産に代表される世界各地の自然遺産を地球史・生物進化・自然環境の観点から説明できる。
  • 世界遺産制度、世界遺産条約の成り立ちや仕組み、世界遺産に関わる国内外の機関の役割を説明できる。
    2.「護る」(保存・修復)
  • 文化遺産の保存・修復・継承における理念、調査・分析方法について説明できる。
  • 自然遺産の保護・自然環境と生物多様性の保全に関する理念、調査・分析方法について説明できる。
  • 文化遺産・自然遺産の保存・保護の技術や手法を説明できる。
3.「残す」(記録、アーカイブ)
  • 保存・継承すべき文化遺産や保護すべき自然遺産等を、記録として残すための企画ができる。
  • 文化遺産や自然遺産等を撮影・編集し、映像を制作できる。
  • デジタルアーカイブの理念や技術を理解して、文化遺産や自然遺産等の情報を記録し、保存・活用できる。
4.「活かす」(観光・活用)
  • 自然・文化資源の観光等における持続的利用について課題を見出し、その解決法を提案できる。
  • 自然・文化資源を活用して観光等を通じた地域活性化の企画を提案できる。
  • 自然・文化資源の価値を伝え、教育に活かす方法を提案できる。

教養的能力

次のすべての教養的能力を身につけること。
1.社会順応力
  • (環境の変化に対する順応力)人類の多様な文化、社会と自然に関する幅広い知識を基に、変化を続ける社会に順応することができる。
  • (多様な文化に対する相互理解力)多文化・異文化に関して理解を深め、社会背景の異なる相手との相互尊重を図ることができる。
2.日本語力・外国語力
  • (日本語力)社会人として職務を遂行する際に役立つ基礎的なレベルで、日本語を、読み、書き、聞き、話すことができる。
  • (外国語力)国際人として職務を遂行する際に役立つ基礎的なレベルで、英語、もしくは中国語を、読み、書き、聞き、話すことができる。
3.実行力(計画力・能動性・遂行力・持続力)
  • (計画力・能動性)自ら主体的に学習の目標を設定し、目標を達成するための計画を立てることができる。
  • (遂行力・持続力)失敗を恐れずに計画を行動に移し、粘り強く取り組むことができる。
4.分析力(課題発見力・創造力・課題解決力)
  • (課題発見力)現状を分析し、課題を明らかにすることができる。
  • (創造力・課題解決力)既存の発想にとらわれず、課題に対して新しい解決方法を考えることができる。
5.協働力(協調性・傾聴力)
  • (協調性)相手の意見の違いや立場の違いを理解し、尊重することができる。
  • (傾聴力)相手と誠実に向き合い、相手の話しのポイントを注意深く聴き取ることができる。
6.意思伝達力(発信力・質問力)
  • (発信力)自分の意見をわかりやすく相手に伝えることができる。
  • (質問力)相手が意見を述べやすい環境をつくり、適切な質問により意見を引き出すことができる。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成方針)

世界遺産学部では、教育理念・教育目的に基づき、すべての学生に共通する「共通科目」と学部の「専門科目」の2つを大きな柱とし、以下の方針に基づいてカリキュラムを編成しています。
  1. 共通科目は、教養科目・外国語科目からなり、多面的履修を通して、基礎的な学習能力を養い、専門領域を超えて問題を探求する姿勢を身につける。
  2. 専門科目は、専門的な知識や技能を高めるとともに、多様な課題を発見、分析、解決する能力を身につけ、広い範囲で世界遺産を横断的に捉え、検証できる能力を身につける。
  3. 4年間にわたる「講義」「演習」での学習と「卒業研究」を通して、知識の活用能力、批判的・論理的思考力、課題探求力、問題解決力、表現能力、コミュニケーション能力などを総合する力を身につける。
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