科目一覧:教養

教養科目の分類は、従来の人文科学、社会科学、自然科学の分類を基礎にそれらを6分野に再配分しています。学生がより広い教養を身につけるために、各分野から受講したい科目を履修し、1年次から3年次の間に24単位を選択することとなっています。授業の内容は、高度な知識をわかりやすく興味深い形で提供し、学問の実社会への応用の仕方や、学問を追求する姿勢や生き方についてなど、学生の学ぶ意欲や目的意識を刺激するような授業を実施します。

開講一覧

教養科目外国語

科目名
教員名
授業形態科目概要
サイバーリテラシー概論
矢野 直明
講義「サイバーリテラシー」とは、現代IT社会を「現実空間(現実世界)」と「サイバー空間」が相互交流する姿として捉えたうえで、これからの私たちの生活を豊かなものにする知恵を探ろうという、本講義担当者が数年来提唱している考え方である。その課題は、まずデジタル技術でつくられた新しい情報環境、サイバー空間の特徴をよく理解すること、ついでサイバー空間によって激しい変容を迫られている現実世界の実態を考察することである。サイバーリテラシーを通じて現実世界を冷静に見る眼を養うのが本講義の目的である。
文書作成と表計算
松本 早野香
演習大学の学習において、文章・表・グラフの作成は必須であり、これらをコンピュータ上で文房具のように扱うことができるようになることを本科目の目標とする。 ここでは、社会的によく使用される文書作成ソフトウェアと表計算ソフトウェアを使用し、DTPと表計算およびグラフの作成方法などについて学習する。
プレゼンテーション実論
川原 洋
演習本学の演習授業におけるオーサリングツールによるプレゼンテーションコンテンツの作成から論文発表、またビジネスの環境では、製品の紹介や事業企画の説明など、プレゼンテーションを行う機会は益々増えてくる。しかし、プレゼンテーション・スライドを作成する解説書やITリテラシー科目は多くあっても、効果的なプレゼンテーションの方法を実践的に学ぶ機会は少ない。本科目では、プレゼンテーションの目的の明確化から、準備方法、作成ツールの使い方、実際のプレゼンテーションにおける演出方法などを体系的にグループ学習によって習得する。また、プレゼンテーションも講演会場から、ウェブカメラに向かってのコンテンツ制作、紙の提案書に よる対面での説明に至るまで、シーンによって異なる留意点についても習得する。
日本語リテラシー 隈 裕子 佐野 琴音 講義 本講義では、サイバー大学での学びの基礎として、日本語の文章表現力やネット上でのコミュニケーション・スキルを身につけるため、日本語を「読み」、「書く」技術の習得を目的とする。 具体的には、特定のテーマに基づき意見を論述する訓練を行いながら、情報や知識を複眼的、論理的に分析し、正確に分かりやすく表現する能力として、論理的思考力を身につけることに重点をおく。
レポート・論文の書き方
藤田 礼子
講義大学では、テーマを持って何かを学び、調べ、考え、それについて自分の言葉でまとめるという作業は日常的に発生する。そうしたとき、自分の思うままに書けばいいのではなく、ある一定の決まりに従って書く必要がある。これは学問を志す者として、必要最低限知っておかないといけない基本的な技術である。本講義では、レポートや論文を書くときに踏まえておかなければならない基本的な項目や形式を重視して、それを解説する。また単にレポートや論文を書くということだけでなく、その前段階としての調べるという作業にも注目し、その方法を提示する。
エジプトを掘る
吉村 作治
講義1960年代に現地調査を開始した日本隊は、エジプト考古学において、様々な先端技術を用い調査を行ってきた。本講義では、エジプトのダイナミックな歴史、文化、そして古代エジプト人の豊かな考え方を理解し、エジプト文明の成り立ちを考察することで、人間の未来を探る。
アンコール遺跡を中心とした文化遺産の保存修復
中川 武
講義日本、アジアの文化財建造物を中心として、文化遺産の保存修復・活用をめぐる諸問題について講述する。特に、日本の古典建築、アンコール遺跡、ベトナム・フエ王宮都市における具体例について、調査、修復技術、活用と保存の調整、地域再生に果たす役割などに関して、各々の特質と課題を比較して論じる。
博物学
荒俣 宏
講義宇宙、自然、社会すべてを網羅する総合学として構想された最も壮大な知の冒険だった「博物学」。20世紀に入ると壮大すぎるがゆえに滅びたが、21世紀にはその発想が再び意味を持つ。この講義では偉大な博物学者たちを通じ、その独特な世界観を紹介し、私たちの知的刺激とする。
世界遺産と現代社会
高木 規矩郎
講義中東特派員として地中海沿岸の古代文明の地にあって現代社会における文化遺産の現状を追ってきた。その体験と最新の現地ルポを踏まえて世界遺産の現状を考えた。講義では特派員の目で見た最前線報告、アフガニスタン、イラクなど戦争による危機の現状、社会主義体制下の文化遺産、風化や環境変動の現状と分析、最後に日本で文化遺産を支える人間に焦点をあてて、世界遺産のあるべき姿をさぐる。
考古遺物の保存修復
増澤 文武
講義考古遺物の中には金属器は錆び錆塊となり、木器は著しく劣化して発掘後、形状の維持がままならないものさえある。これらのものは従来の修理技術では解決できず、科学的保存処理ならびに修復が求められる。その方法について、原理的なものから実際の保存修復を概説する。あわせて、その保存処理・修復中に歴史的・考古学的のみならず技術史など科学的な発見がなされることがある。それらの事例をとおして文化財とは何かを考え、かつ保存し継承することの大事さを学ぶ。
ゲームの歴史と未来
西村 亨
講義「スペースインベーダー」以降、コンピュータゲームは時代とともに、さまざまに姿を変えてきた。本講義では、「アーケードゲーム」「家庭用ゲーム」「PCオンラインゲーム」「携帯電話アプリ」など、現在4つのカテゴリに分かれているそれぞれのゲームの特徴を、その歴史と貴重な関係者の証言をもとに分析する。形と場所を変え、進化を続けるゲームはこれからどこへ向かうのか?ゲームの未来と可能性へも言及する。
地中海考古学
長谷川 奏
講義ヘレニズム~ローマ時代の地中海都市を研究対象とする。講義ではまず、在地の多神教的伝統世界に対して、地中海圏で生まれた哲学が、「知」のあり方をいかに変貌させ、新しい科学・技術の形成を促したかを考える。次に地中海都市の構造を、歴史文献や建築資料から把握し、往時の生活文化の舞台を復元して、具体的なイメージ作りを行う。そして、考古学資料を分析しつつ、地中海からインド洋までを結んだ広域経済圏で稼動した新しい水運ネットワークが、生活の基層をゆっくりと地中海的な装いに変貌させていくインパクトを探る。
まちづくりデザイン
出口 敦
講義本講義では、「まちづくり」に関する基礎的な学習と知識の習得を目指す。近年、住民参加による居住環境の改善、景観保全・整備、地域活性化等の多様なまちづくりの活動が全国で盛んに行われ、一般的な関心も高まっている点を踏まえ、まちづくりの類型、住民参加の考え方や方法、地区の計画・デザインのプロセスと支援技術、および実践例の学習を通じ、住民参加と地域主導を基本的理念として育成されてきた日本独特の「まちづくり」の概念や近年の動向と課題に関する理解を深めると共に、自分自身の生活する居住環境の問題を読み解く力を高めることも狙いとする。
西洋音楽史
三枝 成彰
講義なぜ西洋音楽は、これほど世界中に広まったのか?それを知ろうとすることはすなわち、西洋文化の特質と、その受容の歴史をひもとくことに他ならない。中世からの長きにわたる西洋音楽の歴史を紹介しつつ、宗教や哲学に深く根ざした西洋人のメンタリティに触れる。今日の私たちにもなじみ深い音楽作品の数々が生まれるに至った経緯を探り、音楽をはじめとする芸術を媒介にした西洋文化への広い理解へと導いてゆく。
アルゴリズム論
松田 健
講義本科目では、コンピュータのプログラムに代表される、情報処理の基本的な手順(アルゴリズム)について学びます。具体的には、(1)式の計算、(2)表の検索、(3)データの整列、(4)モンテカルロ法などの、プログラミングにおいて基本となるアルゴリズムについて理解します。さらにこれらのアルゴリズムを実装する際に、性能面だけでなく、その記述の美しさという面においてもプログラムの善し悪しを判断できるような技術を習得することを目的とします。
韓流文化論
李 修京
講義近年、「韓流」というキーワードで語られる韓国のドラマ、映画、音楽などのポップカルチャーに着目し、韓流文化についての知識と理解を深めると同時に、異文化交流や比較文化論的観点など様々な視点からその意味を読み解く。また韓流文化を理解する上で役立つハングルの基礎知識についても教養として身につけられるよう目指す。
万葉の心
小川 靖彦
講義現代に生きる私たちは、どこから来て、どこに向かっているのだろうか。近代文明の中で、私たちが見失ったものは何だろう。日本人であることを忘れたのは、いつの頃からだろう。もしかしたら、私たちは自分たちが暮らす日本のことを、何も知らないのかもしれない。 もともと自然の一部として生きてきたこの国の「暮らし」を思い出すために、人と人、人と自然、世代と世代のつながりを取り戻すために、そして、柔らかで美しい「日本」を、自分の言葉で次世代に語り継ぐために、「万葉の心」を求める旅をしようと思う。
講談の世界
神田 紅
講義話芸としての講談は、慶長年間徳川家康公の前で語った赤松法印が始まりであり、「太平記」を語ったことから「太平記読み」と言われた。その調子は、修羅場読み、世話物、怪談などに分かれている。本講義では、メリ、ハリ、ツッコミ謡い調子の講談調の基礎を学び、それを実践することで、日本語の持つリズムを体得するとともに、物語りの背景にある歴史や文化を学ぶ。特に江戸時代は日本の伝統文化が円熟味を増した時代であり、数々の講談を語る事によって、日本文化の奥深さを知り、日本語の美しさを体感する。
日本語文化論
見城 美枝子
講義日本語の正しい使い方と人間関係をより良くする表現等を実例を挙げながら学んでいく。
1. 気持ちよく挨拶をしましょう
1. 美しく豊かな言葉を使いましょう 等
ここで学ぶ適切な言葉の選び方は、社会人にとっても有益なものとなる。また、会話やコミュニケーションが苦手な学生にも、ぜひ受講してもらいたい。
日本人はテレビをどう食べたか? ~制作現場からのテレビ映像論~
佐藤 孝吉
講義電通の調査によれば、「人間の役にたった20世紀の発明ベスト3とは、何?」の回答は、抗生物質、飛行機、そしてテレビである。テレビ恐るべし。そして、大いに論じるべし。本講義では、ユニークなテレビ論を展開する。 『ウルトラクイズ』から『はじめてのおつかい』まで、ディレクター50年の経験を生かして、テレビと日本人との関係を、昭和・平成の文化史に添って総見する。テレビ番組を作りたい学生には、制作のノウハウと哲学を丁寧に語ろうと思う。 「見たいテレビが無い」という学生には、誰も知らないテレビ局の舞台裏を紹介しようと思う。この講義は、日本人の心が見えてくる現場密着型のテレビ文化論である。
デジタル著作権
久保田 裕
講義本講では、著作権制度の誕生から、デジタル・ネットワーク社会に至るまで、著作権や著作権制度がどのような役割を果たしてきたかを考察する。1971年に施行された現行著作権法は、施行間もなく予想していなかったデジタル化の波に洗われ、その後毎年のように改定が繰り返されてきた。著作権の保護期間の延長など産業法的な色彩を強めつつあり、知価社会の将来を展望しながら、著作権制度の機能と変貌に焦点を当てる。
流通経営論
似鳥 昭雄
講義人と人との係わり合いの中で商品交換を基礎とした流通経済は自然に発生・発展してきた。現代社会において欠かすことのできない流通経済に関して、実例を紹介しながら解説していくことを目的とする。企業規模の拡大とともに、困難な事例の種類が変化してくる。流通業の経営においては、一定の法則があり、企業はその節目をどう乗り越えてゆくかを論じる。
企業社会責任論
長内 順一
講義企業の責任感や倫理観の減退は如何に起こったか?現在の日本社会に必要な責任とはについて洞察し、また、広い分野にわたり様々な角度で現代の社会と人間についての理解を深め、現代社会の基本的な問題について主体的に考える力を養うことを目的とする。その上で、良識ある公民として必要な能力と態度、他者理解と互いに協力し支えあって生きる社会の一員としての人格形成を目指す。
サービス化する21世紀経済
瀧本 泰行
講義人類の文明発祥以来数千年に渡って続いた農業は第一次産業と呼ばれる。300年ほど前に産業革命の大変化が起きた。製造業・工業と呼ばれる第二次産業が急激に発展。世界の様相をすべて変えてしまった。21世紀はサービス産業と云われる第三次産業が主流となる。この大変化の意味を考える。
ITマーケティング論
北村 森
講義本講義ではITを広義のマーケティングに利用するための基本技術について論ずる。広義のマーケティングとは商品開発、新規顧客層開拓などを含む概念である。 従来、ITはこの分野で無力であったが、通信の発達で新しい試みが生まれつつある。事例としてリテール金融におけるクロスセル率の向上、生コンクリート製造業におけるネットワーク配送、OA商社における新サービスの開発などを取り上げる。
ビジネス意思決定支援システム
ジェフリー・B・シュナック
講義新たなビジネスの発想や既存ビジネスに関わる意思決定のために情報技術が大きな役割を果たす。本講義においてはビジネス意思決定のための情報技術について、具体的な意思決定の状況のもとで、実際のツール(ソフト)を紹介しながら講義を進める。電子ファイリング、シミュレーション、データマイニング、GIS(地理情報システム)、意思決定分析などを取り上げる予定である。
老荘思想と現代自由人論
白木 正四郎
講義老荘思想は、21世紀における日本人が生きる上で、重要な指針となる心の遺産としての価値がある。本講では、老荘思想がいかに多くの歴史上の人物に影響を与えたか、また古代から近代への西洋思想と比較しながらその意外な類似性を多面的に検証し、その老荘思想がミクロの量子物理学からマクロの宇宙理論まで幅広く影響を与えていることを学ぶ。無の価値という概念を学ぶことこそ創造の原点であり、そこから生み出される日常の様々な普遍的事柄を検証しながら、真の国際人たる自由で目に見えない大きな存在と共鳴できる感性を養うことの重要性を学ぶ。
いびきの科学
小野 隆彦
講義就寝中に発生するいびきはどのような現象なのだろうか。どうして大きな音になるのか、なぜうるさいのだろうか。それらの疑問を音響工学の立場から解説するとともに、いびきの音を情報源として、睡眠時無呼吸症候群などの疾患を診断する方法について論ずる。また、かつては豪傑の徴だったいびきの文化論的背景について、新たな考察も試みたいと考えている。
恐竜古生物学
平山 廉
講義恐竜は地球に登場した過去の生物の中でもとりわけ劇的な歴史をたどってきた。恐竜は絶滅した動物であると同時に1億5000万年もの間繁栄を続けた非常に成功したグループでもある。恐竜に関する情報はメディア等でも氾濫しているが、その解釈は難しいことが多く、逆に謎が深まっている側面もある。本講義では、恐竜がどのように登場して進化をとげ、そして最後に突然の絶滅を迎えたのか、最新の科学成果と実際のフィールドワークに基づいて論じていきたい。また、恐竜たちの考えうる生態についても考察を試みていきたい。
物理学入門
鹿取 謙二
講義物理学は全ての科学の基礎をなす学問である。本講義では、古代から現代に至る人間の自然に対する素朴な疑問を、時代に先駆けて切り開いていった人物を通して紹介する。身の周りの物質を細かくしていくとどこに行き着くか。元素とその構造とは。日常使っている諸製品は電気や磁気のどのような働きを利用しているか。情報を運ぶ電波、光とは。我々の生きている地球、太陽系、銀河、宇宙はどのようにして出来たか。宇宙に始まりはあるか。これらの疑問を基礎から易しく解き明かす。
住まいの文化史
後藤 久
講義私たちの住居形態は多様で、古代以来の伝統的な形態を保持している反面、近代以降は西欧からの強い影響を受けてきた。さらに第2次世界大戦後は、民主主義を社会的背景としてアメリカからの影響をも受けている。 また、住宅は一般建築と異なり、技術的・工学的、あるいは芸術的側面のみならず、人間の生活を抜きにして考えることができない。こうした人間と生活に視座をおいて、各時代の住まいを見てゆく。
コンピュータの仕組み
尾内 理紀夫
講義コンピュータの仕組みの基本、特に我々が現在使用しているコンピュータの原型であるノイマン型コンピュータについて学ぶ。今やコンピュータは身近なものであるが、その仕組みがわかっている人は少数派である。本講義では、コンピュータの仕組みの理解に向け、その基本技術と概念について解説する。
コンピュータ・リテラシ入門
阿部 和広
講義今日、パソコンは広く普及し、様々な分野で使われている。コンピュータを扱う能力はコンピュータ・リテラシと呼ばれ、一般にはメールの読み書きやインターネットを検索する技能と解釈される。しかし、最初にこの言葉を唱え、パソコンの父と呼ばれるアラン・ケイは、プログラミング能力の重要性を説いている。この講義では、ケイの考えに基づき、パソコンの歴史や本来の目的、特に初等教育との関係について解説する。
インターネットの進化と可能性
村井 純
講義インターネットは、コンピュータ同士、ネットワーク同士が相互接続することによって始まり、今日では、家電製品や自動車、携帯電話、センサなど様々なものが接続され、まさに地球を取り巻く情報インフラとなった。本講義では、インターネットがどのような技術と仕組みで構成されているかを理解し、今後インターネットを取り巻く環境の変化と、それを実現していく新しい技術を議論し、これからのインターネット環境を考察することができる基礎を確立する。また、本講義では、シラバスの内容だけではなく、その時々のインターネットに関連する話題も随時取り上げながら講義をすすめる。
ロボット学入門
松原 仁
講義100年近く前にSF小説の中に初めて登場したロボットは20世紀後半になって工場の中の産業用ロボットとして現実のものとなった。21世紀にはいってロボットはさらに一般的な存在となって工場を出て家庭にはいってこようとしている。ロボットの研究開発は日本が世界中で最も盛んで、これからの日本経済を担う産業になることが期待されている。ここでは、ロボット開発はどこまで進んでいるのか、人間型ロボットは何を目指しているのか、ロボットの産業化はどうなっているのか、これからの人間とロボットの関わりはどうあるべきかなどについて最先端の成果に基づいて具体的に論じる。
医用ロボティックシステム学
橋爪 誠
講義近年のIT関連の発展は目覚ましく、ライフサイエンス、特に、医療福祉分野の発展に欠かせない技術となっている。医療情報の共有化、電子カルテの普及、個人情報の保護、セキュリティの確立、個人認証の確立のほか、実際の医療福祉の現場では、今後益々遠隔診療が本格化することが予測される。また、実際の医療は患者様に負担の少ない低侵襲治療が発展し、診断と治療の融合化、コンピュータ支援画像誘導下精密治療など、従来にない革新的な未来型医療が始まろうとしている。この講義では、これら先端医療を中心に紹介する。
半導体産業論
友景 肇
講義1967年から始まった九州での半導体生産、シリコンアイランドの変遷、垂直統合モデルから水平分業モデルへの変化をもたらした台湾ファンダリービジネス、90ナノメートルから65ナノメートルへと微細化が進む中で重要視されてきたすり合わせ技術などについて説明するとともに、世界の中で日本、特に九州の半導体産業発展戦略、将来像などについて考える。
宗教と建築からみたインドネシア文化
小野 邦彦
講義「インドネシア」の語源は、「インド」とギリシャ語の「ネソス」(島の意)に由来する「ネシア」の結合で、語義は「インド諸島」に等しい。数多くの民族の文化的な著しい多様性を、単一共同体へ政治的に統合して成立した国家がインドネシアである。ジャワ文化、バリ文化、トラジャ文化など個別の文化はありえても、それを統合したインドネシア文化の措定は、ある種の用語矛盾と見る説すらある。本講義では、多様なインドネシア文化の成り立ちを宗教的側面から解読し、その理解を助けるために、ヒンドゥー教・仏教建築、イスラム教建築などのインドネシアの宗教建築の建築表現の背後にある造形の思考を学び、個々の建築形態・デザインが導かれた宗教的背景を読み取る力を培うものとする。
言論・表現の不自由 ―文学作品を中心に―
水口 義朗
講義言論・表現の自由が確保されていることが、民主主義の根幹である。しかし、いかなる国家といえども、国家による報道規制がある。厳しい言論統制があった戦中・戦後の弾圧、テロ、猥褻の対象となった作品を対象に言論の不自由を考える。
プロ野球ビジネスのしくみ
小林 至
講義世界をひとつの色に染め上げながら、地球市場全体を覆い尽くそうとするグローバライゼーション。その功罪は、経済学の専門家の間でもいまだ議論が続いているが、ひとつ言えることは、経済活動に携わる限り、その影響とは無関係ではいられないことである。スポーツの世界も同様である。それどころか、衛星放送やインターネットを通じて、商品が瞬時に世界を駆け巡るスポーツの世界は、グローバル化が最も端的なかたちで目に見える、グローバル化の縮図ともいえる場とも言える。怒涛のように進行するグローバライゼーションの真っただ中で、日本のプロスポーツ界はどう舵を取るべきなのか。本講義では、プロ野球を中心に、スポーツビジネスの本質に迫り、日本のプロスポーツのあるべき姿を模索したい。
誰でもわかる中国古典講座
野末 陳平
講義紀元前の中国古典のうち、孔子と諸子百家と呼ばれる人たちの思想を中心に中国思想の源流を考える。よく知られた原文を読みながら現代人との比較なども試みる。
企業環境学 ―企業経営と環境取り組み―
三吉 正芳
講義地球環境問題を真正面から捉えた、これからの企業経営のあり方について、環境問題全般の理解を深め、国の環境政策、環境法規、企業の実際の行動、今後の課題などを検証し、これからの望ましい企業経営姿勢、さらには社会のあり方について考察する。
テレビ・人間社会学
宮本 隆治
講義34年のNHKアナウンサー経験を通じて、目の当たりにしてきた番組制作現場の様子や、そこで展開される特異な世界を司会者としての視点で見つめてきた。デジタル浸透時代の今日にあって、テレビ制作の現場ほど実はアナログ(人間)的な世界はない。テレビ界の様々な「人間行動」に焦点をあて、テレビの魔力と魅力に迫る。
我々の宇宙
和田 浩二
講義我々が生きているこの宇宙はどのように生まれ、どのような構造をもって進化してきたのだろうか?宇宙の誕生、星の一生、太陽系の進化などについて概観し、さらには地球のような生命が住める惑星はどのようにできたのか、について系外惑星系の発見など最新の成果を踏まえながら、講義する。
アニメーション製作概論
蕪木 登喜司
講義今、世界に君臨する日本のアニメーションの製作工程を、TVアニメを軸にして、番組枠の決定・作品の決定・スタッフの編成・作画・美術・仕上げ・撮影・編集・録音・作品の納品等、一連のプロセスに沿って見ていく。プロの製作現場の実情から、問題を解決したエピソードを織り交ぜて、計画のマネージメント、組織編成や役割分担のポイントについて学習していく。
市民社会論
入山 映
講義企業・政府とならんでNGO・NPOは近代社会における重要なプレーヤーになった。しかしこのプレーヤーについて語る「市民社会」論には、事実と希望的観測、さらには幻想が混在しているのが現実であるといってよい。本講義ではNGO・NPOについての基礎的知識から、その理解のうえで必要な理論的背景に至るまで、この無限の可能性を秘めたプレーヤーについての鳥瞰図を提供したいと考えている。
古代エジプトビール復元研究
澤井 計宏
講義アフリカや中東地域ではビールは常食の食品として重要な位置を占めている。古代エジプトビール造りには2種類あることが解明されたが、ひとつは消滅し、他のひとつは今も重要な地位を占めている。味覚的には洗練されたビールがなぜ消滅したのかを考察する。
情報化時代の政治学
嶋 聡
講義情報化時代は、誰でも政治参加できる時代との認識の下、インターネットを通じて政治にアクセスする政治学入門。 第1部では、ネットと選挙、予算の作り方、法律の作り方などを実際の国会論戦を見ながら学んでゆく。第2部は、究極の政治参加である選挙キャンペーンについても学ぶ。理論と実践が学べる新しい時代の政治学講座である。
世界地図の読み方
髙野 孟
講義『世界地図の読み方』(講談社現代新書、1999年)をベースとして、多種多様な地図を画像として用いて、国際・国内の時事的な話題を採り上げてマスコミ報道だけでは分からない世界情勢の一層深いプロのジャーナリストらしい分析の仕方を学ぶと共に、さらにその基礎となる物の見方・考え方、左脳ばかりでなく右脳をも動員した発想法や想像力の拡張の仕方を実地に訓練する場として行きたい。ジャーナリスト志望者はもちろん、実務家やビジネスマンにとっても必須の情報術の基本を身に付ける機会となると信じている。
ウェブ時代のジャーナリズム
田部 康喜
講義現代は既存マスメディアと新しく登場したパーソナルメディアが錯綜し、渾然となった「総メディア社会」として位置づけることができる。既存マスメディアには、これまでメディアと縁のなかった企業が国境を超えて参画し、そこでのジャーナリズム活動にも大きな変化が見られる。一方で、オンライン・ジャーナリズムの活動もしだいに活発化している。本講義では、「表現の自由」を享有する社会的機能ともいえる「ジャーナリズム」のこれからのあり方を探る。
自然環境を守る
渡辺 豊博
講義環境問題への国民的な関心が高まっている今日、人間社会と自然環境との調和ある共生関係が問われており、その実効性ある解決手段は、保護から環境マネジメントの考え方に移行している。 そこで、富士山や国内外における自然環境の様々な保全対策を紹介しながら、臨場感ある問題点の紹介、先進的な解決方法、合意形成の手法、市民やNPOの役割、パートナーシップ形成のプロセス、行政や企業のあり方、制度設計など、現場からの生きた自然環境学の最新情報を論じて行く。
現代中国における社会問題と法
西島 和彦
講義多くの社会的問題・矛盾の指摘がなされる中、目覚しい経済発展を遂げている、中国。 「中国に法律はあるの?」「中国は法治国家なの?」などの問いが今なお存在する一方、グローバル社会の一員として「法の問題解決機能」を重視する傾向は日増しに強まっている。そうした現代中国における、社会問題と法との関係について、多面的に考察を行いたい。具体的には、「戸籍制度」、「経済格差」、「教育問題」、「土地問題」、「一人っ子政策」、「民族問題」など、主に、中国社会を特徴付ける「人」に関する諸問題と法との関係について言及する予定である。

※ 開講科目・担当教員は変更になる可能性があります。
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