教員が語る「実践力を育む授業」

教員インタビュー 一覧へ戻る

IT総合学部

モバイル通信概論

なぜこの技術が使われるのかという視点をもち、自ら考える力を身につけてほしい

佐々木 伸
Sasaki Shin

無線通信工学

身近に利用していても、その仕組みを理解している人は少ないモバイル通信技術。佐々木教員に、授業を分かりやすく理解してもらうための工夫などを訊きました。

授業の体験動画はこちら

教員が語る「実践力を育む授業」

佐々木先生が無線通信工学の分野を目指すことになったきっかけを教えてください。
鉄道の研究部門を志したことに始まります。新幹線とともに、鉄道ではいち早くコンピュータと通信技術を取り入れて、鉄道を支えている基盤になっています。列車との無線通信も1960年代から実用が始まっており、この分野の研究開発に従事することになりました。
「モバイル通信概論」の授業内容と授業の特徴(見どころ)についてご紹介下さい。
基礎科目は、モバイル通信の利用者の立場で疑問に思うことを想定しながら、授業を進めています。携帯電話は使えても仕組みを理解している人は少ないと思います。また、電話からモバイルインターネットへとネットワークもどんどん進化しています。絵解きにより仕組みを理解してもらうことで、モバイル通信をより活用していただけるように考えています。モバイル端末のアンテナも今は内蔵が前提ですが、どのような考え方で実現できるようになったか図解で分かりやすくしています。もっと掘り下げて知りたい方には、専門科目の「モバイル通信詳論」へつなげてもらうようになっています。
授業を通じた学生さんとのやり取りのエピソードで、ご紹介いただけるものがあれば教えてください。
基礎科目は世界遺産学部の学生さんや、仏シャモニー在住のクライマーの方など幅広い方々に受講していただき、嬉しく感じています。利用者の立場での疑問が、仕組みを理解する上で役立つことを感じます。ワンセグ録画に関連して、携帯電話の時計を正確に合わせたいという質問が話題になったことがありますが、同期ネットワークでは位置情報、時刻が容易に得られるので、常に時差補正が行われるが、非同期ネットワークでは深夜に時刻をデータとして送って時差補正する仕組みで、これは通信会社の位置情報サービスや屋内エリア展開の戦略にも違いを生むものになっており、いい質問でしたね。
受講生に授業を通じてどういった能力を身につけてほしいとお考えでしょうか?
授業を視聴するだけでも、知識は身につくかもしれませんが、技術は日々進歩しており、直ぐに古くなってしまい、将来も役に立つとは言えません。モバイル通信では電波伝搬環境、周波数帯域幅、端末における電力など多くの制約条件の中で、重要なのは最適化が求められることであり、なぜこの技術が使われるのかという視点をもってもらいたいと思います。これによって自ら考えることができ、将来の技術が進むべき方向が見えてくるようになれば嬉しいですね。
他にどういった科目を履修すると、より専門性を深めることができるでしょうか?
モバイル通信は電波を使う点で、物理的現象と極めて密接に関係しています。通信技術者はそれをユーザに意識させないように、ネットワークを構成します。そこには信号処理に関わる数学やデジタル情報論の素養が基礎として求められます。現在は処理能力の点で実現していない技術も可能性を秘めており、将来この分野に進まれるのであれば、基礎からしっかりやる必要があります。
最後に学生へのメッセージをお願いします。
ブラックボックス技術といわれるように、インターフェースのみ公開されて中味を知ることができないほどに技術は複雑化しています。ブラックボックスに積極的に疑問をもってください。
正常に動いているときは知る必要はないかもしれませんが、上手く動かないときのトラブルシューティングでは差がでてきます。いざという時が腕の見せどころですから、日々好奇心をもってもらいたいと思っています。

教員インタビュー 一覧へ戻る

2012 春学期生募集!(IT総合学部)  二次募集:2012/2/3(金)~2012/2/28(火)

サイバー大学は、社会人が学ぶために最適な教育環境を用意しています。
二次募集期間中に出願、合格された方は「入学金半額特典」が適用されます。

詳しい資料を無料でお送りします

資料請求

入学に関してご質問やお悩みに個別でご相談を受け付けます

大学説明会予約

このページのトップへ