設立趣旨
サイバー大学 学長 吉村 作治

サイバー大学学長の吉村作治です。エジプト考古学、比較文明学を専攻しており、1966年にエジプト現地に調査部隊を組織してから40年間エジプトを掘り続けています。エジプト以外にも約100カ国の遺跡を観てまわってきました。このたび新しくサイバー大学を設立することになり、スタッフと協力しながら、2007年4月の開学に向けて奮闘しています。4年制、通信教育制、株式会社運営のサイバー大学への入学を考えておられる皆さまへ、大学像と魅力について紹介させていただきます。

設立趣旨

私が、この数年あたためてきた教育の機会均等、安定した質の高い教育サービス、実学との連携が、ブロードバンド技術と各種機関、多くの企業の支援で実現できることになりました。完全にインターネットを活用した株式会社立の大学を作ろうと思った理由は3つあって、1つは「教育格差をなくすことによって教育改革をする」。2つ目は「教育をサービス産業ととらえ、利益を求めて、その利益を堂々と教育、研究に還元する」、そして3つ目は「均質な誰にでもわかる講義を創る」です。

サイバー大学は、日本では初となるすべての授業にインターネットを活用したオンデマンド方式の株式会社運営の4年制、eラーニング型の大学です。世界的に見ると、アメリカのフェニックス大学や韓国のソウル・デジタルユニバーシティなど、オンラインを使った大学教育は広がってきています。私も、6年ほど前から、遠隔地授業の取り組みからインターネット授業を行ってきましたが、学生の出席率はほぼ100%で、学生達からの意見や質問がたくさん来るようになって、インターネットの効果を実感しています。

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教育の機会均等を目指す大学

サイバー大学は、教育の機会均等をめざす大学ですから、誰もが入学できて、いつでもどこからでも学べる大学になっています。学力だけを判断する入学試験はやりません。憲法には「ひとしく教育を受ける権利を有する」と書かれています。今までの大学は、教室という空間の限界があったので、誰もが入学することができませんでした。しかし、サイバー大学では、どこに住んでいても、高校卒業以上の方なら、働きながらでも、ハンディキャップなどの条件なしに、学ぶ機会が得られる大学です。海外からでも日本語が理解できれば授業を受けられますし、部屋にひきこもっているような人たちにも、学ぶ楽しさが伝えられると思います。私は、教育の大きな役割は、社会のセーフティネットであるべきだと思っているので、「世の中にはこんな面白いことがあるよ」とインターネットで知らせてあげたいのです。

サイバー大学は、授業をすべてインターネットで行う完全通信制です。時間割が決まっているのではなく、すべてオンデマンド方式で行います。インターネットの通信環境があれば、場所を問わず、好きな時間に好きな科目をとり、学習することができます。もちろん受益者は学生ですから、やる気がなければ意味がないことは今の通学制の対面授業と同じです。オンデマンド方式で、それぞれの学生が、最も頭が働く時間に学習するのが、効率的であることはいうまでもありません。

サイバー大学は、普通の大学と同じ4年制で、誰でも入学できる特長を持っていますが、学生の皆さんには、自らのモチベーションと学ぶ姿勢を持っていただく必要があります。最長12年以内に、卒業論文を書いて学士の資格を得るのは簡単ではありません。大学は学生の皆さんへ、複眼的な視野を養えるような質の高い教育の提供をお約束しますので、学生の皆さんも大いに学ぶ意欲を高めてください。

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オンデマンドの授業づくり

オンデマンドの授業では、教員の用意する教材に加え、インストラクショナル・デザインによって、誰もが学びやすいようなWEB表現を行います。従来にはない「わかりやすい内容」「楽しい授業」を実現するために、授業を行う教員や、インストラクショナル・デザインの専門家、WEBデザイナー、プログラム開発者、コンテンツ制作者などの多くの人々に協力をお願いして、たくさんの材料と時間をかけて準備を行っているところです。

オンデマンド授業と合わせて、「学生サポート」、「授業サポート」、「システムサポート」という3つのサポートセンターを設置する予定です。キャンパスライフもインターネット上で実現したいと考えていますし、キャンパスライフに対する質問や悩み、就職についての対応も、学ぶ側の立場にたったきめこまやかなサポートを行おうと計画しています。インターネットを利用することで、環境や年齢の違った学生たちが相互に意見を交換できるのは素晴らしいことだと思いませんか。学生は、教員陣とも、より多くのコミュニケーションができるようになると思っています。

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学部について

開学時の学部は、「IT総合学部」と「世界遺産学部」の2学部を予定していますが、今後、学部にバラエティを持たせて増設していきます。また、教養講座を充実させることにより、教養のあるよき社会人育成にも力を入れます。でも、既存の大学が行っているような法学部や経済学部といった枠組みの学部を作る気はありません。

サイバー大学の学部教育で重視しているのは、「実学であること」、「複眼的視野を養うことができること」、「社会に適応できること」です。いわゆる縦割りではない総合的知識を身につけていただきます。

今の会社では、学生は入社後に再教育が必要といわれています。これは、産業界の要望と大学教育の現状にギャップがあることを示しています。そのため、インターンシップ教育が導入されたりしていますが、学生を受け入れる側も、大学の夏休みだけ研修生を受け入れるのは大変です。サイバー大学には、時間割がありませんから、「長期のインターンシップ教育」や「ボランティア活動」、「留学」などを自在に実現できるシステムになっています。私も世界遺産の現場にインターンシップの学生を受け入れるとか、現場から各地の学生に教えることができますので、教える側も時間に制約されずに授業内容を充実できるわけです。

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学校名の由来

サイバー大学の名前の由来を説明しておきますと、サイバーとは人間の力で創造された世界を意味しています。バーチャルとの違いは、バーチャルには創造性はなく、現実にすでに実在しているものを技術的に再現するので、バーチャル・リアリティと呼ばれます。サイバーの起源は5千年前の古代エジプトに始まっています。古代エジプト人が人間の死後行くところ(来世)を創造したのがサイバー世界で、そこに住んでいる神様やそこに行く人間の魂を考え出したのです。だから、サイバーはクリエイティブな世界です。学生のコンピューターの中にサイバーワールドを創って、その中で知的なやりとりをするのがサイバー大学です。

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最後に

私は、教育はサービスであると考えて、地域差や財力差、年齢差、身体差などさまざまな格差が反映している現在の日本の教育に一石を投じるつもりで、新しい理念の大学を設立しました。すべての学問を志す人々が、安定した質の高い教育と複眼的な教養を身につけられる場として、サイバー大学が社会に貢献できることを願っております。

2006年11月吉村 作治

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